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ロジカルイングリッシュ
【第7回】 2015年6月3日
著者・コラム紹介バックナンバー
有元美津世

“Pleaseをつければ丁寧になる”のウソ
英語トラブルを回避しよう!

「Pleaseをつければ、丁寧な表現になる」と思っていないだろうか? しかし、Pleaseをつけることで、命令表現になることもあるのだ。ポイントを解説する。

依頼表現の基本を学ぼう

 「Please をつければ丁寧表現になる」と勘違いしている人は多い。次の英文を見てほしい。

Please take care of this immediately.
(すぐに処理してください)

 このような場合は要求であり、場合によっては事実上の命令となる。部下が上司に対して使うような表現ではない。下記は、依頼表現と命令度の強さをまとめたものだ。下にいけばいくほど、命令度が増す(丁寧さの度合いが低下する)。

・Would you explain?(説明していただけませんでしょうか?)
・Could you explain?(説明していただけませんか?)
・Can you explain?(説明してもらえますか?)
・Please explain.(説明してください)
・You need to explain.(説明しなさい[説明義務がある])
・You must explain.(説明しなさい[説明しなければならない])
・You’d better explain.(説明しなさい、さもないと〜)

「Please」をつけたからといって、丁寧な依頼表現になるわけではない。

 take care of ~を「~の世話をする、気をつける」と覚えている人が多いが、take care of ~には「~を引き受ける、~を処理する」という意味もある。たとえば、I’ll take care of it.と言えば、「それは私がやっておきます」という意味だ。レストランなどでは、it が伝票であれば、「私が払っておく」という意味になる。

Please respond promptly. を
乱用しない!

 メールなどでPlease respond promptly.を使う人が多い。しかしこれは、「お返事をいただけないでしょうか」という丁寧な表現ではなく、「すぐに返事をください」という命令である。

 何度も催促しているのに返事がない、あるいはいつも返事が遅れがちな相手であれば、このような口調もあり得る。とはいえ、たとえクレームでも、最初からこうした表現は強すぎる。

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有元美津世

大学卒業後、日米企業勤務を経て渡米。日本企業のアメリカ立ち上げに携わり、MBA取得後、独立。16年にわたり日米企業間の戦略提携コンサルタントとして、日米企業の技術ライセンスや市場調査に携わった。現在は投資家として世界経済の動向を追っている。在米30年。
20年以上にわたる国際ビジネスでの実務経験を基に書かれた語学書では、実際にビジネス現場で使われる英語表現を紹介しており、豊富な例文が「かゆいところに手が届く」と多くの読者から支持されている。
「外資系の人事担当者で知らない人はいない」という20年以上のロングセラー『英文履歴書の書き方』を筆頭に、『面接の英語』『プレゼンの英語』『ビジネスに対応 英語でソーシャルメディア』『英語でTwitter!』『これからを愉しむ大人の英会話』(すべてジャパンタイムズ刊)など著書26冊。韓国語や中国語にも翻訳され、韓国、中国、台湾で出版されている。CNET Japanなどでコラムも連載中。


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