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「脳」がわかれば「なぜ?」がわかる!

好きな人には、なぜまた会いたくなるのか?

──「好き」「嫌い」を決めるのは脳のどの部分?

山元大輔 [監修] [東北大学大学院生命科学研究科教授/理学部生物学科教授]
【第10回】

人間は、脳あってこその存在。人の行動、思考、感情、性格にみられる違いの数々は、すべて脳が決めているのです。「心の個性」それはすなわち「脳の個性」。私たちが日常で何気なく行なっていることはもちろん、「なぜだろう?」と思っている行動の中にも「脳」が大きく絡んでいることがあります。「脳」を知ることは、あなたの中にある「なぜ?」を知ることにもなるのです。この連載では、脳のトリビアともいえる意外な脳の姿を紹介していきます。

愛情は「大脳辺縁系」と
「大脳新皮質」の合同作業

 人間の脳には3つの脳があります。

 もっとも奥に潜んでいるのが動物的な本能を担う大脳基底核と脳幹、その周囲に大脳辺縁系があり、その外側にあるのが知性や思考を担う大脳新皮質です。このうち、大脳基底核と脳幹は別名「は虫類の脳」とも呼ばれています。

 このは虫類の脳はもっとも原始的な脳とされ、人間をはじめとして、は虫類、ほ乳類などすべての動物が持っています。

 大脳辺縁系は恐怖や怒り、愛着、喜び、悲しみといった感情を司っています。新しい命の誕生を喜んだり、あるいは他人に好意を抱いたりするのは、この大脳辺縁系のためだとされています。これに比べ、大脳基底核と脳幹は動物としての本能を突き動かしますが、それはまだ感情には至っていません。つまり、愛情や恋心と呼べるものには至りません。

 一方で、愛情や恋心は大脳辺縁系だけでは生まれません。そこには愛情や恋心をコントロールする意志が必要となってきます。そのコントロールを担当するのが、理性や思考を担う大脳新皮質です。そう考えると、愛情や恋心は、大脳辺縁系と大脳新皮質との合作だといえるでしょう。

「好き嫌い」は
「扁桃核」が決める

 確かに、愛情や恋心の原動力は大脳辺縁系ですが、では、大脳辺縁系のどの部分が好きや嫌いを感じるのでしょう。答えは、「扁桃核」という部分です。

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山元大輔 [監修] [東北大学大学院生命科学研究科教授/理学部生物学科教授]

1954年東京都生まれ。東京農工大学農学部卒業後、同大学院農学研究科修士課程終了。理学博士(北海道大学)。ノースウエスタン大学医学部博士研究員、三菱化学生命科学研究所室長を経て、1999年から早稲田大学人間科学部教授。同大学理工学部教授を経て、現在、東北大学大学院生命科学研究科教授。同大学理学部生物学科教授。


「脳」がわかれば「なぜ?」がわかる!

人間は脳あってこその存在。行動、感情、性格の数々はすべて脳が決めています。「脳」を知ることは、あなたの中の「なぜ?」を知ること。当連載では、脳のトリビアともいえる、意外な脳の姿を紹介していきます。

「「脳」がわかれば「なぜ?」がわかる!」

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