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前川タカオ 上司より先に帰ったらダメですか?
【第10回】 2008年4月10日
著者・コラム紹介バックナンバー
前川孝雄 [(株)FeelWorks代表取締役/青山学院大学兼任講師]

Q10:「期待してるぞ」という上司。プレッシャーに潰れそうです。

上司の「期待してるぞ」という言葉。それにこたえられる自信もないし、失敗しちゃいけないというプレッシャーに押し潰されそう…。いまさら聞けないカイシャのあんなことやこんなこと。“楽天的キャリアナビゲーター” 前川タカオがズバリお答えします!

A10:今は練習試合のつもりで気楽にいこう

 お金を払って勉強していた学生時代と違って、給料をもらって、しかも今まで体験したことのない仕事を任されてるからには、当然プレッシャーあるなぁ。プレッシャーを感じてるということは、それだけキミは責任感が強いということ。すばらしいことじゃないか。エラいと思うぞ!

 ただな。キミがどんなに優秀だといっても、経験したことない仕事をバリバリこなしていけたら、それこそおかしい。野球でもサッカーでも、今まで練習したことないのに、いきなりプロになって活躍してる選手なんて見たことないだろ? 仕事も同じなんだ。いきなりうまくいくはずないよ。

 だから、上司や先輩の「期待してるぞ」は、キミがプレッシャーに感じてる期待の内容と違うんだ。キミは仕事の成果をしっかり出すことを期待されていると思っているだろ? 誤解を恐れずに言うと、さすがに最初から成果は期待してないんだ。期待しているのは、前向きに取り組む姿勢なんだ。今はな。

 このタネ明かしをしてしまうと、ちょっと拍子抜けしてしまうかもしれないな(笑)。でも、これが上司や先輩のホンネなんだ。もちろん、先々は成果をあげることは当然期待されてる。でも、それはあくまでも先々の話。今は、成果を上げることを目標にチャレンジすることを期待されているんだ。

 確かに、失敗したら当然叱られるよな。上司のタイプによったら怖くてたまらない場合もあるだろう。場合によると、お客様から大クレームがきたり、先輩たちにも迷惑かけたりして、職場でとてもツラい思いをするかもしれない。でもな。どんなに叱られようが、命までは取られないから。大丈夫、大丈夫。

 それに、失敗して思いっきり叱られることができるのは、今のうちだよ。今は、上司や先輩もキミに経験を積ませてスキルアップさせようと思ってくれてるはずなんだ。いわば、将来職場のエースとして重要な仕事を任されるようになるための練習期間だ。練習だったら失敗してもいいじゃん。

 一番避けたいのはな、プレッシャーに萎縮して動けなくなってしまうこと。仕事を任されてるのに、挑戦してなかったら、やっぱり叱られるだろ。これは叱られ損だ。キミのなかには、な~んにも残らないから。でも挑戦して失敗して叱られたら、キミには経験値が残る。このやり方したら失敗するって。

 上司も、ぶっちゃけキミの失敗は織り込みずみなんだ。失敗したら、ちゃんとフォローする心構えや体制は整えてくれてるはず。極論言ったら、キミの失敗をフォローするために、上司や先輩がいてくれるようなものだ。失敗したら、キミに難しい仕事を任せた上司にも責任があるんだからな。

 これが、将来エースになって公式戦に出るようになると、今のプレッシャーどころじゃないよ。会社としてもスゴい重要な仕事を任されるようになってるはずだから、カンタンには失敗できないだろ? 今はとにかくいっぱい練習して、将来公式戦に出るためにも、とにかく経験を積むことだよ。

 以前テリー伊藤さんに取材させてもらったとき、「仕事なんてね、ナメてかかってマジメにやればいいんだよ」とおっしゃっていた。あんまり構えてしまわず、やるからには一生懸命やる。オレもまったく同意見だ。そんなに萎縮する必要はないんだ。もうちょっと肩の力ぬいて、気楽にやってみようよ。

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前川孝雄 [(株)FeelWorks代表取締役/青山学院大学兼任講師]

株式会社FeelWorks代表取締役、青山学院大学兼任講師。
1966年兵庫県明石市生まれ。大阪府立大学経済学部、早稲田大学ビジネススクール・マーケティング専攻卒業。株式会社リクルートで「リクナビ」「ケイコとマナブ」等の編集長を歴任後、多様な働く人の価値観に精通した知見を活かし、2008年に株式会社FeelWorks設立。コミュニケーション循環を良くすることで温かい絆を育み組織の体質を変えていく「コミュニケーション・サイクル理論」(CC理論)を構築。「絆」と「希望」作りによる人材育成というユニークなコンセプトで話題を集め、『上司力研修』『キャリアコンパス』『Feelリーダーシップ』など独自プログラム、人間味溢れる講師育成にも力を注ぎ、多くの企業で好評を博している。
その親しみやすい人柄にファンも多く、人を育て組織を活かす「上司力」提唱の第一人者として自ら年間100本超のセミナーもこなす傍ら、テレビコメンテーター、コラム連載などでも活躍中。現場視点のダイバーシティマネジメント、リーダーシップ開発、キャリア論に定評がある。
主な著書に『若手社員が化ける会議のしかけ』(青春出版社)、『女性社員のトリセツ』『上司力トレーニング』 (共にダイヤモンド社)、『勉強会に1万円払うなら、上司と3回飲みなさい』(光文社)、『はじめての上司道』(アニモ出版)、『頭痛のタネは新入社員』(新潮社)、『組織「再起動」プログラム』(ビジネス社)など多数。2011年度から青山学院大学で「キャリアデザイン特別講座」の教鞭もとる。

ブログ 「前川孝雄の“はたらく論”」 http://ameblo.jp/feelworks-maekawa/
ツイッターアカウント @feelworks

 


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カイシャに入ってみてわかる疑問と悩み。80万人もの若手ビジネスマンの生の声を聞いてきた前川タカオが多くの若手が感じてきた不安・疑問・悩みに答えます。

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