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ネットを駆使した人間らしい生活時間の創造が理想
フリービット社長 石田宏樹

週刊ダイヤモンド編集部
【第11回】 2007年12月14日
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フリービット 石田社長
フリービット 石田社長

 石田宏樹がインターネットの世界で起業するきっかけは、高校時代にソニーの元会長、故・盛田昭夫氏へ出した手紙である。

 高校入学前に、盛田氏の著書『Made in Japan』に感銘を受けた石田は、ソニーを動かす人物になりたいと考えた。高校入学後、石田はソニーのビデオレコーダーを購入するために、家電販売店に行った。「新製品がすぐに出るのでは」と石田は問いかけた。店員の返答は「出ません」。だが、その2週間後には新製品が発売された。

 店員の応答に疑問を持った石田は、店員の対応のおかしさ、著書に感銘を受けた自分はソニーを動かす人物になりたいという思いなどを綴って盛田会長宛てに手紙を送った。

 なんと、その手紙は盛田会長自身の目にとまり、返信のメッセージをソニー本社の社員が石田の元に届けてくれた。そのメッセージは「君はソニーに来るな。自分で会社を興せ。AVではなく通信の世界に身を投じろ」というものだった。

顧客の信頼を勝ち得た
即座のクレーム対応

 ここで石田は、通信を勉強しようと決意する。進学先も、黎明期のネットを活用し、勉学に打ち込める環境が整っていた慶應義塾大学総合政策学部、創設まもないSFCを選んだ。

 在学した1990年代前半、ブラウザもない時代。石田はネットを普及させるために、何をすればいいかを考えた。そこで、思いついたのが当時全国に2000前後あった、個人が主催する電子掲示板システム(BBS)をネットワーク化していくこと。そのために、BBSを紹介する雑誌も発行した。

 石田たちの活動は、プロバイダを設立しようと考えていた三菱電機の目にすぐとまった。プロバイダの設立を自社からの出向組とともに石田たちに任せた。こうして1995年にDTI(ドリーム・トレイン・インターネット)が誕生する。

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