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東京が壊滅する日 ― フクシマと日本の運命
【第3回】 2015年7月24日
著者・コラム紹介バックナンバー
広瀬 隆 [ノンフィクション作家]

はたして日本の原発に、
テロ対策は存在するのか?

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福島第一原発事故を半年前に予言した書『原子炉時限爆弾』で衝撃的な事実を発表したノンフィクション作家の広瀬隆氏。
発売直後から大反響を呼び、即重版となった『東京が壊滅する日――フクシマと日本の運命』
新著で「タイムリミットはあと1年しかない!」とおそるべき予言をした著者が、原発のテロ対策の脆弱さを警告!
スリーマイル島原発事故12日前に公開された映画『チャイナ・シンドローム』が日本人に教える危険性とは?

「9・11」は起こるべくして起きた!?

広瀬 隆(Takashi Hirose)
1943年生まれ。早稲田大学理工学部卒。公刊された数々の資料、図書館データをもとに、世界中の地下人脈を紡ぎ、系図で衝撃的な事実を提供し続ける。メーカーの技術者、医学書の翻訳者を経てノンフィクション作家に。『東京に原発を!』『ジョン・ウェインはなぜ死んだか』『クラウゼヴィッツの暗号文』『億万長者はハリウッドを殺す』『危険な話』『赤い楯――ロスチャイルドの謎』『私物国家』『アメリカの経済支配者たち』『アメリカの巨大軍需産業』『世界石油戦争』『世界金融戦争』『アメリカの保守本流』『資本主義崩壊の首謀者たち』『原子炉時限爆弾』『福島原発メルトダウン』などベストセラー多数。

 原発のテロ対策はどうだろう。
 実は、私は、原発がテロに襲われる問題について、昨年までまったく関心がなかった人間である。そこまで議論する必要はないと思いこんでいた。

 しかし、今年3月に、フランスでトンデモナイ航空機事故が起こってから、これは日本の原発で今にも起こり得ると、おそろしくなった。

 フランスの航空機事故は、ジャーマン・ウィングスの副操縦士の精神状態がおかしくなって、操縦室(コックピット)を閉じてしまい、操縦士を締め出して、勝手に山に激突して、大量の乗客の命を奪った驚くべき事故だった。

 私は今年、ドイツで講演会に招かれていたが、飛行機に乗るのがこわくなって、渡欧を辞退したほどだ。

 さて、こうした異常事態が起こった原因について、私には心当たりがあった。

 2001年9月11日に、ニューヨークの世界貿易センタービルに航空機が突入し、崩壊させた大事件を読者はご記憶だろう。

アメリカ人を震撼させたあの事件は、起こるべくして起こったのである。

 実は、ちょうどその1年前の2000年に、私はアメリカのノースウェスト航空のニューヨーク行きジャンボ機で、ファースト・クラスの一番前の席にすわって渡米した。

 取材費を出版社がもってくれたので、あとにも先にもない生まれて初めてのファースト・クラスの体験であった。

 コックピットのすぐ後ろの席なので見ていると、スチュワーデス(キャビンアテンダント)が自由にコックピットに出入りしている姿を見て、「アメリカの警備なんて、テロを警戒しているというが、いい加減なものだ。これなら私でもハイジャックできる」と、同行の編集者に予告していた。

 その予想通り9・11事件が起こったのだ。
 この事件があってから、航空機のコックピットには、操縦士以外は入れないようになったのである。

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広瀬 隆 [ノンフィクション作家]

1943年生まれ。早稲田大学理工学部卒。公刊された数々の資料、図書館データをもとに、世界中の地下人脈を紡ぎ、系図で衝撃的な事実を提供し続ける。メーカーの技術者、医学書の翻訳者を経てノンフィクション作家に。『東京に原発を!』『ジョン・ウェインはなぜ死んだか』『クラウゼヴィッツの暗号文』『億万長者はハリウッドを殺す』『危険な話』『赤い楯―ロスチャイルドの謎』『私物国家』『アメリカの経済支配者たち』『アメリカの巨大軍需産業』『世界石油戦争』『世界金融戦争』『アメリカの保守本流』『資本主義崩壊の首謀者たち』『二酸化炭素温暖化説の崩壊』『原子炉時限爆弾』『福島原発メルトダウン』『原発ゼロ社会へ! 新エネルギー論』など著書多数。


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公刊された数々の資料、図書館データをもとに、世界中の地下人脈を紡ぎ、系図で衝撃的な事実を提供し続けるノンフィクション作家の広瀬隆。『東京が壊滅する日 ― フクシマと日本の運命』は壮大な史実とデータで暴かれる戦後70年の不都合な真実を描いた大作。51の【系図・図表と写真のリスト】と公刊された科学的データで誰も知らなかった真実を掲載。本連載では、本書周辺の原発再稼働をめぐる問題や、今そこにある危機を紹介する。

「東京が壊滅する日 ― フクシマと日本の運命」

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