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シンプルに考える
【第21回】 2015年7月22日
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森川亮

LINE(株)CEOを退任した森川亮氏が明かす!
「偉い人」はいらない!

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「あれも大事、これも大事」と悩むのではなく、「何が本質なのか?」を考え抜く。そして、本当に大切な1%に100%集中する。シンプルに考えなければ、何も成し遂げることはできない――。LINE(株)CEO退任後、ゼロから新事業「C CHANNEL」を立ち上げた森川亮氏は、何を考え、何をしてきたのか?本連載では、待望の初著作『シンプルに考える』(ダイヤモンド社)から、森川氏の仕事術のエッセンスをご紹介します。

リーダーがエラそうだと、優秀な人から辞める

 社長は偉くない──。

 僕は、そう考えています。別に、宣言したわけではありませんが、みんなもそう思っていたはずです。僕が社内を歩いていても気づかない人もいたし、挨拶されるわけでもない。でも、それで何も困りません。

 僕は、事業がうまくいっている部門については基本的に口をはさまない主義です。なぜなら、うまくいっているときは、口をはさむよりもその組織をエンパワメントするほうがスピードも早くなり事業もうまくいくからです。

 とはいえ、うまくいっている部門に関しても、たまに現場のことで素朴な疑問が浮かぶことがあります。そんなときは、LINEで「どうして、そうするの?」などとメッセージを送るのですが、「ちょっと今忙しいんで、あとでお願いします」とスルーされたことも何度もあります。

 でも、それくらいでいいと思っています。むしろ、僕が何かを言うことで右往左往されるほうが、よほど不安になります。

 だいたい、LINE株式会社は「いいものをつくりたい」という人が多く集まっていますから、「偉い人」はむしろ邪魔にされるだけです。彼らが興味あるのは「偉い人」ではなく「すごい人」。自分よりも「いいもの」をつくり続けている人です。

 社長が「いいもの」をつくっているのなら話は別ですが、そうでなければ基本的に社長には興味がない。僕も若いころは、「社長がエラそうだと、やりにくいんだろうな……」と思ったものです。むしろ、尖っている人は権威が嫌いです。だから、もしも僕がエラそうにしていたら、優秀な人から順にどんどん辞めていったような気がします。

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森川亮 

1967年神奈川県生まれ。1989年筑波大学卒業後、日本テレビ放送網に入社。幼少時から一貫して音楽を続けてきたこともあり、音楽番組の制作を希望するもコンピュータシステム部門に配属。本格的にコンピュータを学ぶ。インターネットの登場に刺激を受け、ネット・ビジネスに傾倒。ネット広告や映像配信、モバイル、国際放送など多数の新規事業立ち上げに携わる。仕事のかたわら青山学院大学大学院にてMBAを取得。2000年にソニー入社。ブロードバンド事業を展開するジョイントベンチャーを成功に導く。2003年にハンゲーム・ジャパン株式会社(後にNHN Japan株式会社、現LINE株式会社)入社。4年後には日本のオンライン・ゲーム市場でナンバーワンとなる。2007年に同社の代表取締役社長に就任。2015年3月にLINE株式会社代表取締役社長を退任、顧問に就任。同年4月、動画メディアを運営するC Channel株式会社を設立、代表取締役社長に就任した。


シンプルに考える

「あれも大事、これも大事」と悩むのではなく、「何が本質なのか?」を考え抜く。そして、本当に大切な1%に100%集中する。シンプルに考えなければ、何も成し遂げることはできない――。LINE㈱CEO退任後、注目の経営者がはじめて明かす「仕事の流儀」!

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