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短答直入

車部品メーカー淘汰の時代にベアリング世界一を狙う
日本精工社長 大塚紀男

2010年3月25日
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大塚紀男
Photo by Kazutoshi Sumitomo

──自動車業界は次世代環境車開発に伴う技術革新、グローバル化に対応した現地調達・現地生産および部品の共有化が進んでいる。完成車メーカーが系列部品メーカーを抱える時代は終わったのか。

 「系列」という言葉はどんどん消えていくだろう。新車開発に追われる自動車メーカーは、系列メーカーの部品開発を設計からなにから支えていては生き残れないと思う。優秀な部品メーカーが他社との取引ばかりに走るのは避けたいだろうが、総じてひとり立ちが求められている。

 当社は独立系なので、この点の苦悩はない。時代に合わせた成長戦略を進める。

──その戦略とは。

 二つの大きな変化に対応することだ。その一つは環境技術。ハイブリッド車では当社のビジネスに大きな影響はない。しかし、エンジンやトランスミッションがなくなる電気自動車では、ベアリング(軸受け)の総需要量が1台当たり半分になる。次なる需要を掘り起こさなければならない。

 もう一つはボリュームゾーン。これまで主力市場だった先進国が求めた「高機能・高価格」だけでなく、今後成長する新興国が求める「中機能・低価格」へと、ものづくりの発想を転換させる。そこでは世界4極に開発拠点を持つ強みを発揮していく。

 昨秋に上海郊外の昆山市で立ち上げた技術センターでは、中国人エンジニアの育成に注力し、現状の100人体制を300人規模まで拡大したい。中国市場ではベアリング1位の座を守り、3年をメドに売り上げ倍増を目指す。

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