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男の食育 笠井奈津子

ネットの簡単にできる健康法を鵜呑みにする危険

笠井奈津子 [栄養士、食事カウンセラー]
【第22回】

 最近、反省することがありました。

 メタボ予防のための研修が終わった後、参加者のひとりが、「確認です」といって、ご自身が毎日摂っているある食品が本当に良いものなのかどうかをたずねてきたときのことです。

 あまりにもその食品を過剰に摂取していたので「むしろ良くない」というのが答えでしたが、信頼関係ができていない中で、いきなり相手から指摘を受けると抵抗感を持つ方もいらっしゃいます。そこで、ワンクッションをおいて、「確かにこの食品は良いといわれていますが、この量はちょっと多いかもしれませんね。この食品をすすめていた本か何かに、この量が指示されていたのですか?」とたずねたところ、「いや、ただネットで見ただけで。量は書いてなかったから、多い方が良いと思っただけです」というお答えをいただいたので、摂り過ぎによるデメリットについてもお話ししたのです。

タイトルで読んだその記事、ちょっと偏っていませんか?

 それは、決して美味しい物ではない上に高価なものでした。このように、一般的には減らすことにデメリットがない場合は「なんだ、じゃあ、わざわざ無理して食べなくていいや」という流れになりがちです。でも、その時は違いました。質問をいただいた方に「それなら、健康のために、他に何をすればよいの?」という引っ掛かりを生んでしまったのです。

 私にその質問をした時点では、「これさえ摂っていれば大丈夫なんでしょ?」と思っていらしたので、唯一、意識して行っている健康法のデメリットを話されたら、自分が否定されたように感じたのだと思います。その後、ベースとなっている現状の食生活の良い部分にフォーカスをしてお話したら最後には笑顔になられて、もとの話題の健康食品の過剰な分を減らすことも「お金がかかっていたから減らせるならうれしい!」と受け入れてくださいました。でも、「最初からデメリットを話さなければ不快な思いをさせずに済んだのに」と、ひとしきり反省しました。

「自分にも簡単にできそう!」
そんな健康情報にこそ要注意

 間違いを正すことは、タイミングや伝え方によっては、正した方が間違い、もしくは、受け入れられない、ということが往々にしてありますよね。

 仕事に限らず、目を見ながら、1対1で話していても、その真意をくみ取ることが難しいときもあるのに、テレビや本、ネットの情報から、真実をくみ取ることは、本当に難しいことだと感じでいます。

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笠井奈津子 [栄養士、食事カウンセラー]

東京都生まれ。聖心女子大学文学部哲学科を卒業後、栄養士免許取得。現在、栄養士、食事カウンセラー、フードアナリストとして活躍中。都内心療内科クリニック併設の研究所での食事カウンセリングやセミナーなどで、これまでに携わった8000通り以上の食事記録をもとに食事指導を行っている。また、“食卓に笑顔を”の願いのもと、『Smile table』を主宰し、ビジネスマン向けに企業内研修、カウンセリングをするほか、ワークショップなども実施している。最新の情報などはこちらへ。
著書には『甘い物は脳に悪い』『成功する人は生姜焼き定食が好きだ』がある。
文化放送「オトナカレッジ・健康学科」に隔週木曜日出演中。詳しくはこちらから→オトナカレッジHP
ポッドキャスト「オトナカレッジ・聴く図書館」でも聴けます。番組紹介動画はこちら

 


男の食育 笠井奈津子

目、肩や腰の痛み、毛、お腹周り、ニオイ……。男も年を重ねれば重ねるほど、若い頃は気が付かなかった悩みに振り回されることになる。そんなとき、対策の1つになるのが「食」だ。しかし、男性が自分で正しいと思った対策するのには、注意が必要だ。実は思い込んでいる知識が勘違いであるばかりか、症状は悪化、さらに若さを一層失うことになりかねないからだ。この連載では、そんな「食」の知識に未だ乏しいミドル男性に対し、若い頃と変わらない身体を保ってもらう「男の食育」を行っていく。

「男の食育 笠井奈津子」

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