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マーケットが見える!人のココロをつかむセオリー

人をぐっと引き込むプレゼンはどこが違うのか

マーケティングの成否を分ける「聞く耳づくり」

藤田康人 [インテグレート代表取締役CEO]
【第87回】 2015年10月19日
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「良いプレゼンテーション」は
  日本語に訳すとどうなる?

 マーケターにとってプレゼンテーション能力は非常に重要です。

 ごく普通の内容のマーケティング・プランであっても、優れたプレゼンテーションによって聴衆を魅了してしまうこともあれば、逆に、どれだけ素晴らしいプランを考えても、伝え方次第では全く的外れなものに捉えられてしまうこともあります。

 「プレゼンテーション」という言葉を辞書で調べてみると、以下のような意味があります。

(1) 贈呈、授与
(2) 紹介、披露、発表、提示
(3) 演出、上演、上映、公開

 私たちのビジネスの場面では、(2)の「紹介、披露、発表、提示」の意味でのプレゼンテーションが主流です。上手な人のプレゼンテーションを聞いていると、あっという間に時間が経ってしまいますが、彼らに共通しているのは「何を伝えたいのか」が明確であり、伝えたいことがいくつかのキーワードとしてバランスよく盛り込まれていることです。

 そのため聞き終わった後、キーワードを辿っていくと、プレゼンテーションの全体像がすぐに頭の中で蘇ってきます。

 こうしたプレゼンテーションは(2)の範疇を越え、(3)の「演出、上演、上映、公開」の要素を包含しているといえます。聞き手の頭の中で内容が再生されるということはつまり、演出が見事であることはもちろん、ストーリー性もあって、さながら映画や芝居を観ているかのごとく、エンターテインメントとしても十分楽しめる内容になっているのです。

 私は外資系の会社で15年間働いていたので、外国人のプレゼンテーションを聞く機会がたくさんありました。彼らの表現豊かで、伝えたいことを的確にアピールする能力にはいつも感心させられていました。

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藤田康人 [インテグレート代表取締役CEO]

慶應義塾大学を卒業後、味の素株式会社を経て、92年、フィンランド人の社長と二人でザイロフィン ファーイースト社(現ダニスコジャパン)を設立。素材メーカーの立場から キシリトール・ブームを仕掛け、キシリトール製品市場はゼロから2000億円規模へと成長。07年、株式会社インテグレートを設立し、代表取締役CEOに就任。著書に『どう伝わったら、買いたくなるか』『99.9%成功するしかけ』 『漂流する広告・メディア』講演活動も行っている。integrateGroupウェブサイト:http://www.itgr.co.jp/

 


マーケットが見える!人のココロをつかむセオリー

インターネットなど双方向メディアの普及に伴い、従来の広告メッセージが届きにくい時代になったと言われます。どんな方法なら消費者とのコミュニケーションが成立するのか。「次世代IMC」を掲げる注目のマーケティング企業CEOがその極意を伝授します。

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