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今週のキーワード 真壁昭夫

トヨタと日本ラグビーに共通する
イノベーションの原動力

真壁昭夫 [信州大学教授]
【第399回】 2015年10月20日
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ラグビー五郎丸選手が教えてくれた
“夢”を持つことの大切さ

トヨタは、FCVの普及という新たな夢を打ち出したPhoto:TOYOTA

 わが国のラグビーチームは、ワールドカップで世界屈指のラグビー強国である南アフリカを下すという快挙を成し遂げた。ラグビー関係者の中には、「生きている間に、日本が南アフリカを破ることなど予想だにしなかった」という声が多い。

 世界の多くのメディアも、「今年のワールドカップで、信じられないことが起きた」と日本の勝利をたたえ、“最も強い敗者”として賛辞を送っている。

 日本チームの中心の一人である五郎丸歩選手は、帰国後の会見で「“夢”や“目標”を実現するのに近道はない」と語った。日本チームの活躍や五郎丸選手の言葉に、多くの人が感動を覚え、勇気をもらったことだろう。

 今回の活躍の背景には、選手から鬼と呼ばれたヘッドコーチ=エディー・ジョーンズの下で、約4年間、それこそ血のにじむようなハードトレーニングを積んだことがある。世界一厳しいと言えるほどのトレーニングがあってこその快挙であったことは言うまでもない。

 世界が注目する快挙を成し遂げた人の言葉だからこそ、とてつもない重みがある。その言葉を聞いて、久しぶりに“夢”を持つことの大切さを感じた。

 “夢”を持つことの重要性はスポーツに限らず、われわれの人生にも通じるものがある。“夢”があるからこそ、それに向かって真っすぐに進むことができる。たとえ辛いことがあっても辛抱するパワーが出てくる。結果として、生き方にエネルギーが出る。

 それは、企業の経営にも言える。企業全体が“夢”を追いかけて、社会が必要とする新しいモノを作り、新しい顧客を見つけ出す。そうして実力を積み上げる。“夢”とはそのような効果を生み出す大切な材料なのだ。

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真壁昭夫 [信州大学教授]

1953年神奈川県生まれ。一橋大学商学部卒業後、第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。ロンドン大学経営学部大学院卒業後、メリル・リンチ社ニューヨーク本社出向。みずほ総研主席研究員などを経て現職に。著書は「下流にならない生き方」「行動ファイナンスの実践」「はじめての金融工学」など多数。


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