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社内プレゼンの資料作成術
【第26回】 2015年12月21日
著者・コラム紹介バックナンバー
前田鎌利

孫正義氏が「一発OK」を連発した社内プレゼン術
棒グラフで「これ」をやると決裁者に嫌われる

社内プレゼンはビジネスパーソン必須のスキル。ところが、多くの人が苦手ではないでしょうか?何度も却下されたり、差し戻しにあったり……。そこで、ソフトバンクで孫正義氏から「一発OK」を何度も勝ち取った著者が、秘伝のノウハウを詰め込んだ『社内プレゼンの資料作成術』を発刊。大きな反響を呼んでいます。この連載では、本書から、シンプルな資料で100%の説得力を生む、「超」実践的なノウハウをピックアップしてお伝えします。

「省略の波線」は使わない

 棒グラフは、非常に使い勝手のよいグラフです。社内プレゼンにおいても、最も使用頻度の高いグラフだと言えるでしょう。ただし、いくつか使用上の注意点があります。ここでは、NGな棒グラフについてご説明していきます。

 まず、「足切りグラフ」「省略線」と呼ばれる「波線」を使う棒グラフがありますが、これはNGです。下図のように、月次の売上推移を示すときに、毎月の変化が微々たるものであるときには「波線」を使いたくなります。
しかし、「波線」を使ってしまうと、「印象を操作しようとしているのではないか?」「ごまかそうとしているのではないか?」といった疑念を抱かせてしまう恐れがあります。

 このような場合には、毎月の変動が微々たるものであっても、それをストレートに示すようにしてください。「波線グラフ」を使って疑念をもたれるよりも、よほどスムースにプレゼンをすることができるはずです。

「3Dグラフ」「横棒グラフ」はNG

 下図のような「3Dグラフ」もNGです。
 一見カッコよく見えますが、棒グラフの手前と奥で高さが違いますから、どちらが正しい高さなのかがわかりません。「ごまかそうとしているんじゃないか?」と印象操作を疑われるのがオチです。代わり映えがしないと思われるかもしれませんが、少なくとも社内プレゼンでは、従来どおり「2Dグラフ」を使うようにしてください。

 また、下図のような「横棒グラフ」もおすすめしません。
 日本人は「縦棒グラフ」に慣れ親しんでいますので、「横棒グラフ」を直感的に把握するのが苦手だからです。なんとなく横棒グラフのほうが新鮮に見えるかもしれませんが、わかりやすいのが社内プレゼンの鉄則。迷うことなく縦棒グラフに統一するのが正解です。

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前田鎌利 

まえだ・かまり 1973年福井県生まれ。東京学芸大学卒業後、光通信に就職。2000年にジェイフォンに転職して以降、ボーダフォン、ソフトバンクモバイル株式会社(現ソフトバンク株式会社)と17年にわたり移動体通信事業に従事。2010年に孫正義社長(現会長)の後継者育成機関であるソフトバンクアカデミア第1期生に選考され第1位を獲得。孫正義社長に直接プレゼンして幾多の事業提案を承認されたほか、孫社長のプレゼン資料づくりも数多く担当した。その後、ソフトバンク子会社の社外取締役や、ソフトバンク社内認定講師(プレゼンテーション)として活躍。著者のプレゼンテーション術を実施した部署で、決裁スピードが1.5~2倍になることが実証された。2013年12月にソフトバンクを退社、独立。ソフトバンク、ヤフー、株式会社ベネッセコーポレーション、大手鉄道会社などのプレゼンテーション講師を歴任するほか、全国でプレゼンテーション・スクールを展開している。


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