社内プレゼンはビジネスパーソン必須のスキル。ところが、多くの人が苦手ではないでしょうか?何度も却下されたり、差し戻しにあったり……。そこで、ソフトバンクで孫正義氏から「一発OK」を何度も勝ち取った著者が、秘伝のノウハウを詰め込んだ『社内プレゼンの資料作成術』を発刊。大きな反響を呼んでいます。この連載では、本書から、シンプルな資料で100%の説得力を生む、「超」実践的なノウハウをピックアップしてお伝えします。

「ワンカラー」+「グレーのグラデーション」

 円グラフも、社内プレゼンでよく使うグラフです。
 構成比や割合を示すのに適しているのが特徴です。この円グラフにも、わかりやすくするテクニックがありますので、それをご紹介します。

 まず、【図1】をご覧ください。これは、携帯電話のPRに関するプレゼン資料。女性顧客のなかでも30代女性が突出して多いことを示すスライドです。30代女性をターゲットにしたPRを提案しようとしているわけです。

●図1

 しかし、このスライドでは、「何を伝えようとしているのか」がわかりづらいですね? そこで、私ならば、【図2】のように編集を加えます。

●図2

 まず、ご注目いただきたいのが円グラフのカラーです。30代女性の部分だけ青で強調し、それ以外の部分はグレーのグラデーションで表現しています。さらに、この部分を円グラフ本体から切りだして、少しズラすデザインを施しています。こうすると、「30代女性が多い」ということが一目でわかるからです。これを、「ワンカラー効果」と言います。モノクロの上に、ワンカラーだけを置くことで、そのワンカラーの部分を際立たせる編集手法です。

「数字」を強調してパワースライドにする

 また、このワンカラーの部分の上に「30代女性 38%」というテキストを置くのではなく、キーメッセージとして大きく表示しました。【図1】のキーメッセージは「30代女性が最大の顧客層である」でしたが、これでは13文字を超えてしまいますし、何よりキーメッセージの要素として強力な「38%」という数字が抜け落ちています。

 そこで、「30代女性 38%」をキーメッセージとして大きく表示したわけです。「38%」の部分を、円グラフのワンカラーと同じ青で表示すれば、円グラフとキーメッセージが連動して、30代女性が「38%」で「最大の顧客層」であることが一目でわかるという仕掛けです。

 さらに、「30代女性が携帯電話を使っているビジュアル」を添えることで、よりメッセージが伝わりやすくしました。「男性・女性」など、ビジュアル化しやすいものは、このように写真を添えることで、直感的にわかるスライドにすることができます。

 なお、構成比をブレイクダウンしていく場合には、【図3】のように、棒グラフで表現します。ここでの注意点は、必ず左から右に展開するということです。このグラフのように要素をブレイクダウンするときのみならず、時系列で並べるときなども、すべて左から右に流すように統一してください。「左から右」と「右から左」が混在すると、決裁者が戸惑うからです。

●図3