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成功する人の考え方
【第8回】 2016年1月14日
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加地太祐 [経営者、陽明学者]

欲しければ与えよ

新年を迎えて「今年こそは人生を変えたい」「夢を実現したい」と思う人は多い。しかし、一体どれだけの人がその実現に向け努力しているだろうか。現役の経営者で陽明学者の加地太祐氏は、「成功するためには、何より実践が大事」と説く。本連載では、そんな加地氏の初の著書成功する人の考え方』(ダイヤモンド社より1月16日に発売予定)の内容をベースに、これまでの人生を変えて、成功をたぐり寄せるためのポイントをお伝えしていく。多くの自己啓発本を読むと、「自分よりも他人の利益を先に考えよ」と書かれているが、この教えは本当だろうか?

他人を利する考え方

 多くの自己啓発本や成功者の名言には、必ずこのような一文が書かれている。

「自分よりも他人の利益を先に考えよ」

 果たして、この考え方は本当なのだろうか?

 結論を先に言えば、この考え方は100%、間違いなく本当だ。

他人の利益を先にし、自分の利益を後にすることは、成功する人にとって最も重要な考え方である。

 しかし、多くの人はこれとは逆の行動をしてしまう。

 はるか昔、ある優れた師の元にふたりの弟子が学んでいた。彼らは師の教えを熱心に学ぶのだが、ひとつだけ確信が出来ないことがあった。

 それは師の教える「利他」という考え方だった。

 ある時、彼らのその疑問を知った師は、ふたりにある実験をさせた。

 「これから一週間の間、ふたりにはある競争をしてほしい」

 彼らの競争とは、一週間でどちらが多くのお金を持って帰ってくるか、というシンプルな物だった。ただし、この競争には一つのルールがあった。

 それは、先に出発する弟子は必ず、自分の事をだけを考え、「お金をください」と物乞いをするというルール。

 もう一方の後から出発する弟子は、物乞いは一切せずに、「何かお困り事はありませんか?」と問いかけ、お金の話をしてはならないというルールだった。

 始めに出発した男は毎日、出会う人にお金をくださいと言い続けた。

 そして、次の日も次の日も、お金を求め歩き続けたが、残念ながらお金は一円も集まらなかった。

 逆に、後から出た弟子は順調だった。

 道を歩く人ひとりひとりに、「何かお困り事はありませんか? 何かあれば私がお手伝い致します」と言って歩き続けた。

 ある人は瓦の修理を手伝ってもらったり、母の話し相手になってくれという依頼もあった。

 すべての仕事の後には、必ず喜ばれ、何か御礼の品をくれた。ミカンや野菜、時には現金をくれる人がいた。

 ここまで書けば結果は分かるだろう。

 毎日、「お金をください」と歩いた弟子よりも、「何かお困り事はありませんか?」と聞いて歩いた弟子の方が圧倒的に競争に勝ったのだ。

天国と地獄も人の心が決める

 事業経営において「利他」という言葉を話される京セラの稲盛和夫名誉会長の話を始めて聞いたのは、僕が30歳になろうとするときだった。

 地獄とは、大きな釜の中で美味しそうなうどんが湯気を立てて煮えている。皆、腹を空かせているためうどんを食べようと競って大釜に近づく。

 ところがそこにある箸は長さ一メートルもあって、上手く口に運べない。

 皆、我先に食べようと狂ったように貪り合う。やがてケンカが起きてうどんは周囲に飛び散り、誰も食べることができなくなる。

 天国とは、同じ釜の周り腹を空かせた人たちが集まっている。

 人々はうどんを長い箸でつまむと、釜の向こうの人に「どうぞ召し上がれ」と差し出す。

 すると、その人は「ごちそうさまでした。今度はあなたにごちそうさせてください」と自分の箸でうどんをとってお返しをする。

 こうしてすべての人がおいしいうどんを食べることができた。

何か欲しい物があれば他人を先に喜ばせる。これはシンプルな成功法則なのだ。

加地太祐(かじ・たいすけ)
1976年大阪生まれ。株式会社aim代表取締役。
阪南大学高等学校中退後、溶接工に。その後、サラリーマンになり英会話スクールに通うが、1年後の2004年に通っていた英会話スクールが倒産。当時の従 業員に「給料を数ヵ月もらわぬままオーナーが失踪したので助けてください!」と生徒なのに相談される。月商18万円で家賃支払いが23万円と大赤字なのに もかかわらず、「可哀想だから」と400万円を借金して援助し、サラリーマンを続けながら思いがけずオーナー経営者になる。
しかし、3ヵ月で資金がなくなり、助けてと言った従業員も退職。その後、英会話スクールの経営を実弟にまかせるが、1年後に病死する。この人生のどん底の ときに安定したサラリーマンを辞め、給料の出ない英会話スクール経営1本に絞る。その後、NOVAが倒産し英会話教師だった外国人失業者があふれた。彼ら を黙って見過ごせないと、生徒が増えたわけでもないのに日払いで外国人を雇う。この行動が新聞に紹介され、それがもとで生徒数が飛躍的に増え、以後、順調 に業績を伸ばす。
2015年2月6日、交通事故に合い5日間意識不明に。6日目に目覚めたとき、「このまま死んだら僕はこの世界に何も残していないことになる」と愕然とする。
それがきっかけで、スタッフや愛する娘たちに残せるのは「言葉しかないのだ」と悟り「成功する人の考え方」の連載をスタート。純粋に言葉の力を試すために 名前をふせたままスタートするも幸運にも支持を得て開始8ヵ月で3万いいね!を突破。月間リーチ数250万人の人気ウェブサイトに成長する。年間1000 人以上の経営者と対話し、会社経営を行う傍ら、1人でも多くの成功者を世に出したいと、日夜、記事の執筆に精力を注いでいる。山田方谷を学ぶ実践塾「方谷 塾」塾頭、陽明学者。
所属団体 
・盛和塾<大阪> 世話人。稲盛和夫の経営者塾世話人
・EO Osaka<Entrepreneur Organization> 理事。アメリカに母体を持つ経営者団体。年商100万ドル以上の経営者が集まる団体
成功する人の考え方HP http://ekusia.com/
フェイスブックページ  https://www.facebook.com/seikousuru/
 

※次回は、1月15日(金)に掲載します。

 

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阪南大学高等学校中退後、溶接工に。その後、サラリーマンになり英会話スクールに通うが、1年後の2004年に通っていた英会話スクールが倒産。当時の従業員に「給料を数ヶ月もらわぬままオーナーが失踪したので助けてください!」と生徒なのに相談される。 月商18万円で家賃支払いが23万円と大赤字なのにも関わらず、「可哀想だから」と400万円を借金して援助し、サラリーマンを続けながら思いがけずオーナー経営者になる。
しかし、3ヶ月で資金がなくなり、助けてと言った従業員も退職。その後、英会話スクールの経営を実弟にまかせるが、1年後に病死する。 この人生のどん底のときに安定したサラリーマンを辞め、給料の出ない英会話スクール経営1本に絞る。 その後、NOVAが倒産し英会話教師だった外国人失業者があふれた。 彼らを黙って見過ごせないと、生徒が増えたわけでもないのに日払いで外国人を雇う。 この行動が新聞に紹介され、それがもとで生徒数が飛躍的に増え、以後、順調に業績を伸ばす。
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 ・盛和塾<大阪> 世話人 稲盛和夫の経営者塾世話人
 ・EO Osaka<Entrepreneur Organization> 理事 アメリカに母体を持つ経営者団体。年商100万ドル以上の経営者が集まる団体

 


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いつの時代も変わらない、成功をめざす人が身につけたい思考と行動の原理原則とは何かを、経営者であり、陽明学者でもある著者がやさしく語りかける。フェイスズックで月間リーチ数250万を超える人気コラムの作者がダイヤモンド・オンラインの読者に特別に贈る人生を変えるヒント。

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