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デンマーク戦はドローでも決勝T進出
勝点を巡り思惑渦巻くグループリーグの面白さ

相沢光一 [スポーツライター]
【第108回】 2010年6月22日
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 「ダーバンの奇跡」は起こらなかった。

 19日のオランダ戦。日本は優勝候補を相手に善戦したものの、0-1で敗れた。

 だが、グループリーグ突破の可能性は残っている。24日のデンマーク戦(日本時間25日午前3時30分キックオフ)で引き分け以上ならグループリーグ2位になり、決勝トーナメント進出(ベスト16)が決まるのだ。

 日本とデンマークはともに1勝1敗・勝点3で並んでいる。だが、得失点差は日本が0、デンマークが-1で、日本がリードしている。順位決定方式は(1)勝点、(2)勝点が同じなら得失点差、(3)勝点・得失点差が同じなら総得点、(4)それでも差がつかなかったらくじ引き、というルールになっている。

 日本―デンマーク戦が引き分けなら両国は勝点4で並ぶが、得失点差はそのまま変わらないため日本が1点上回り、グループリーグ勝ち抜けになるというわけだ。

 このわずかな差で試合の様相は大きく変わってくる。デンマークがグループリーグを突破するには勝つしかない。攻撃的布陣を敷き、頃合いを見て攻勢をかけてくるだろう。日本はその猛攻に耐える時間帯が多くなるはずだ。

 日本としては次のような戦い方が理想的だ。粘り強く失点を防ぎながら攻撃のチャンスをうかがう。攻めるしかない相手は布陣が前がかりになっている分、守りに穴ができる。カウンターでその隙をついて先制点を奪う。そうなるとデンマークは2点を取らなければならないから焦りが出て、攻守がちぐはぐになる悪循環に陥るというパターンだ。

 最悪なのは守備をこじ開けられて先制点を奪われた場合だ。立場は逆になり今度は相手に守りを固められる。こうなるとただでさえ決定力に欠ける日本はつらい。

 ともあれ、引き分けでもいいというのは大きなアドバンテージだ。この状況を生んだのはオランダ戦でのGK川島永嗣の好守といえる。スナイデルのシュートを手に当てながら防げなかったプレーを責める人もいるが、予想を超える変化をしたようだし、フリーで強烈なシュートを打たせてしまったDF陣にも責任がある。それよりも1対1の絶体絶命のピンチを2度も好セーブで防ぎ、1失点に抑えたことの方が大きい。

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相沢光一 [スポーツライター]

1956年埼玉県生まれ。野球、サッカーはもとより、マスコミに取り上げられる機会が少ないスポーツも地道に取材。そのためオリンピックイヤーは忙しくなる。著書にはアメリカンフットボールのチーム作りを描いた『勝利者』などがある。高校スポーツの競技別・県別ランキングをデータベース化したホームページも運営。 「高校スポーツウルトラランキング」


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