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『週刊ダイヤモンド』特別レポート

小泉進次郎氏激白!補助金漬けと決別し農業を成長産業に

週刊ダイヤモンド編集部
2016年1月25日
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こいずみ・しんじろう/1981年生まれ。2006年、米国コロンビア大学大学院政治学部修士号取得。シンクタンク研究員、小泉純一郎氏の秘書を経て、衆議院議員。当選3回。15年10月に自民党農林部会長。 Photo by Toshiaki Usami

農業を儲かる産業へ変える――。将来の首相候補との呼び声が高い小泉進次郎・衆議院議員(自民党農林部会長)が立ち上がった。昨年末にはTPP(環太平洋経済連携協定)が基本合意に至り、ニッポンの農業は大競争時代を迎えている。この歴史的転換点を迎え、小泉氏は本気で農政改革に挑もうとしている。

その小泉氏が、大手メディアとしては初めて「週刊ダイヤモンド」の単独インタビューに応じた。取材は昨年末と1月末の2回にわたって行なわれ、“小泉流農政改革”の中身について、余すところなく語ってもらった。(聞き手/週刊ダイヤモンド編集部 浅島亮子、千本木啓文)

――昨秋、政府与党の農政方針をとりまとめる農林部会長に就任しました。農政にどんな課題を感じ、何から着手しているのですか。

 僕がまず言っておきたいのは、農業ほど伸びしろのある産業はないということ。すでに高付加価値化が進む製造業においては、数パーセントの生産性を上げるだけでも苦労する。でも、農業では当たり前のことができていないから、やればどんどん生産性が上がるはず。農業の成長産業化――儲かる農業への転換は必ずできます。

 ただし、そのためには発想の転換が必要。つまり、旧来型の「アグリカルチャー(農業)」と「アグリビジネス(農業生産のみならず、周辺の流通・消費などを含めた農業関連産業)」が互いに相乗効果を発揮できる環境が要るのです。

 今までは、アグリカルチャーがとても強く、おまけ程度にアグリビジネスがある、という状態だった。そして、アグリカルチャーに属する人たちはアグリビジネスが文化を破壊する敵だと思っている。民間資本が農業分野へ参入することに警戒するのも、同様のアレルギーがあるからです。

 でも、僕の発想はそうじゃない。

Photo by T.U.

 歌舞伎を見てほしい。伝統芸能の世界では、(人気漫画の)「ワンピース」を題材にした歌舞伎講演を行なって、新たなファンを開拓している。ビジネスでの成功が、真に残すべきカルチャーを守ろうとしています。農業も同じ。カルチャーとビジネスは対立する敵味方ではない。両方が共存できる新しい農業を確立したい。

――政府や自民党、農業団体が農家に補助金をばらまき、日本の農業の競争力を低下させてきた事実は否めません。政治から率先して改革するつもりはあるのですか。

 もちろん政治から変えるのです。残念ながら、護送船団方式というものが、農業の世界にもある。それを変えなければならない。農業が抱える構造問題を生産者に押し付けることはあってはならない。政治も行政も農業団体も、そして産業界も、脆弱な農業を造ってきた責任があるのです。

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