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佐高 信の「一人一話」

言行一致の政治家 小泉純一郎の魅力と罪

佐高 信 [評論家]
【第6回】 2014年10月14日
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 小泉純一郎が首相になって間もないころ、『週刊宝島』の取材を受けた。そして、同誌の2001年5月30日号に「意外な同窓生たち」という記事が載った。

一浪二留。ゼミ、サークル不参加
謎の学生生活

 リードには「昭和42年度の慶應義塾大学の卒業アルバム。今から34年前、5千人以上の卒業者の中に小泉総理も名を連ねている。写真を見ていて驚いた。あんな人からこんな人まで、みんな同級生だったんですね」とあり、小沢一郎、浜四津敏子、岸井成格らと私の「当時と現在」の写真が掲載されている。小沢の肩書は「自由党党首」。浜四津は「公明党議員」である。私については「岸井氏とはゼミも一緒の仲。激辛評論家の風貌は昔から変わらず」とあり、岸井は「今やテレビの政治報道に欠かせない人物」だという。「一浪二留。ゼミ、サークルも不参加。謎の小泉総理の学生生活」と書かれている小泉とは、首相になる前に何度か会った。気取らない人柄に好感を持ったが、首相になってから、竹中平蔵と組んだそのエセ改革路線には真っ向からの反対者となり、直後に『小泉純一郎の思想』(岩波書店)というブックレットを出したりもした。

マスコミに媚びない
だから、マスコミに追いかけられる

 「小泉は入口を入ったらすぐ出口の人で奥行きはゼロ。だから私は小泉単純一郎と呼んでいる」

 激しくこう批判したのだが、それまでは自民党の政治家の中でほめたことのある数少ない一人だった。

 新党さきがけを武村正義らとつくった田中秀征が、まだ自民党にいて、宮澤喜一のブレーンといわれていたころ、宮澤に「秀征君が注目している政治家は?」と問われて、小沢、小泉、そして平沼赳夫を挙げた。いずれも宮澤に批判的だった人たちである。

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佐高 信 [評論家]

さたか・まこと 1945年山形県酒田市生まれ。評論家、『週刊金曜日』編集委員。高校教師、経済雑誌の編集者を経て評論家に。「社畜」という言葉で日本の企業社会の病理を露わにし、会社・経営者批評で一つの分野を築く。経済評論にとどまらず、憲法、教育など現代日本のについて辛口の評論活動を続ける。著書に『保守の知恵』(岸井成格さんとの共著、毎日新聞社)、『飲水思源 メディアの仕掛人、徳間康快』(金曜日)など。


佐高 信の「一人一話」

歴史は人によってつくられる。ときに説明しがたい人間模様、ふとした人の心の機微が歴史を変える。経済、政治、法律、教育、文化と幅広い分野にわたって、評論活動を続けてきた佐高 信氏が、その交遊録から、歴史を彩った人々の知られざる一面に光をあてる。

「佐高 信の「一人一話」」

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