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金融市場異論百出

預金に金利を課したらどうなる
個人への“ムチ”は消費に効くか

加藤 出 [東短リサーチ代表取締役社長]
2016年1月28日
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 通常とは逆に、お金を預けると金利を取られてしまう。欧州では、そんなマイナス金利政策がユーロ圏、デンマーク、スウェーデン、スイスで導入されている。しかし、ほとんどの個人預金はマイナス金利になっていない。預金者の反乱を恐れる銀行経営者が多いためだ。

オランダの大手金融機関INGが15カ国で実施した調査の結果によれば、銀行預金に対して逆に金利を支払わなくてはいけなくなっても、消費につながるかどうかは不透明だ Photo:(c)123RF

 そういった中で、「もし預金金利が0%を下回って、例えばマイナス0.5%になったら、あなたはどうしますか」というアンケートを、オランダの大手金融機関INGが15カ国、1万3000人を対象に実施した(複数回答可)。

 以前から、「中央銀行が金融機関から預かる準備預金にマイナス金利を適用して、それにより一般の預金金利を0%より下に押し下げれば、消費は活発化するはずだ」との見解は世界的に存在する。

 だが、この調査によると「通常より預金を取り崩して支出を増やす」と回答した人はわずか9.9%にとどまった。一方で、逆に「貯蓄目標額に到達するために、より多くの額を預金する」が10.9%、「預金からかなりの額の現金を引き出して、安全な場所にしまう」と答えた人は33.3%もいた。

1月16日号のこのコラムで、キャッシュレス化が大胆に進んでいる北欧の状況を紹介した。そういった経済なら、銀行から現金を引き出す動きを抑えるために、政府が現金廃止を宣言することができるかもしれない。しかしながら、そうだとしても、マイナス金利政策が消費を刺激する効果はかなり怪しいと思われる。

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