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急な下げ過ぎにご用心!
2型糖尿病の低血糖

監修 岩本安彦
(東京女子医科大学糖尿病センター内科学第三講座 センター長/主任教授)

-週刊ダイヤモンド編集部-,井手ゆきえ [医学ライター]
【第2回】

日本の糖尿病人口は予備軍を含め2210万人。その9割は肥満や生活習慣を背景にした2型糖尿病だ。そして糖尿病ビジネスマンの4割以上が、気になる治療の副作用として「低血糖」を挙げている。血糖値をコントロールしつつ低血糖を防ぐために知っておくべきこととは?

 広告代理店に務めるBさん(53歳、男性)。40代半ばに2型糖尿病と診断され、飲み薬で血糖をコントロールしてきた。これまで業務に支障はなかったが、先日、長時間の会議中に低血糖をおこし不安を感じている。

 2007年の厚生労働省調査によると日本の糖尿病人口は予備軍を含め2210万人。その9割は肥満や生活習慣を背景にした2型糖尿病だ。いまや40歳以上の3人に1人が血糖に悩む時代。どの職場にも糖尿病とその予備軍がいるはずだ。

 40~60代の糖尿病ビジネスマンを対象にした調査によると、職場の関係者にカミングアウトしている男性社員は約8割、女性は約5割。役職があがるほど公表する必要に迫られるようだ。また全体の4割以上が、治療中に気になる副作用として低血糖をあげている。

 糖尿病治療中の低血糖は空腹状態が長時間続いた場合や、食前に身体を酷使するとおこしやすい。つまり血糖を下げる薬が、身体の必要以上に作用すると生じるのだ。自前のインスリンならこまめに分泌量が変化するが、薬はそこまでの融通がきかない。

 低血糖の症状は冷や汗、手指のふるえ、動悸などの軽~中等度から、重症では集中力の低下や意識の錯乱が生じる。しかも低血糖の影響は一過性ではない。くり返せば血糖が乱高下し、コントロールの悪化にもつながる。また心筋梗塞や脳卒中を引き起こす可能性があることもわかってきた。糖尿病の治療は良好な血糖値を維持するという大原則のもと、いかに低血糖を避けるかのせめぎ合いなのだ。

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週刊ダイヤモンド編集部


専門医の監修を得て、あなたの症状に潜む病気の可能性を検証。カラダのアラームをキャッチせよ。

井手ゆきえ [医学ライター]

医学ライター。NPO法人日本医学ジャーナリスト協会正会員。証券、IT関連の業界紙編集記者を経て、なぜか医学、生命科学分野に魅せられ、ここを安住の地と定める。ナラティブ(物語)とサイエンスの融合をこころざし、2006年よりフリーランス。一般向けにネット媒体、週刊/月刊誌、そのほか医療者向け媒体にて執筆中。生命体の秩序だった静謐さにくらべ人間は埒もないと嘆息しつつ、ひまさえあれば、医学雑誌と時代小説に読み耽っている。

 


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