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テクノロジーで世界の弱者を守る
グーグルの新会社「ジグゾー」が始動

瀧口範子 [ジャーナリスト]
【第378回】 2016年2月19日
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グーグルに「シンクタンク」が存在した

 元グーグルにあったシンクタンク、グーグル・アイデアが、「ジグゾー」(Jigsaw)と名前を変え、アルファベット傘下の一社となるという。

 グーグルにシンクタンクがあったとは、知らなかった人も多いだろう。現アルファベットには先端研究を行う「X」(元グーグルX)という組織もあるが、シンクタンクはこれとは別のものだ。

 このシンクタンクがやってきたことは、世界の問題解決にテクノロジーを利用する方法を考えるというタイプのもので、対象となる問題もけっこうスケールが大きい。たとえば、残酷な過激派にどう対処するか、国家による検閲をどうかわすかなど、政治的、人道的な目標を掲げている。

 新しいジグゾーのサイトには、「世界の弱い人々を護る」「最も困難なセキュリティーへの脅威と闘う」「地政学的に一番難しい問題に取り組む」といった言葉が並んでいる。これをテクノロジーの力を用いて行うということだ。

 もともと、グーグル・アイデアは2010年に作られた。現在グーグル会長のエリック・シュミット氏と、ジェアド・コーエン氏が発案した組織だ。コーエン氏は国務省に在籍し、コンドレッサ・ライスやヒラリー・クリントンのアドバイザーも務めた経歴の持ち主。現在もアメリカの超党派組織の外交問題評議会で非常勤のシニア・フェローの肩書きを持つ国際問題の専門家で、特にテロリズムや中東情勢に詳しい。関連したベストセラー著書もある。

 ジグゾーのミッションは、このコーエン氏の関心に影響を受けているものと見られるが、地政学とテクノロジーの交差するところでの行動に結びつく技術開発といったところだ。

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瀧口範子 [ジャーナリスト]

シリコンバレー在住。著書に『行動主義: レム・コールハース ドキュメント』『にほんの建築家: 伊東豊雄観察記』(共にTOTO出版)。7月に『なぜシリコンバレーではゴミを分別しないのか?世界一IQが高い町の「壁なし」思考習慣』(プレジデント)を刊行。


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