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「CES 2016」現地徹底ルポ
参加者が目を見張った次世代製品はこれだ!

ジャーナリスト・長野美穂

長野美穂
2016年1月20日
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日本時間の1月9日までラスベガスで開催されたテクノロジーの祭典、CES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)。「世界最大の家電見本市」という従来の位置づけを大きく超えて、ドローン、自動車、VR、ロボット、エンターテイメントなど、様々な最先端テクノロジーが大集結した。参加者が目を見張った次世代テクノロジー・製品は何か。イベント期間中の現地ルポを基に徹底解説する。(取材・文/ジャーナリスト 長野美穂)

会場で最もぶっ飛んだ製品は?
なんと人が乗れるドローンが登場

「CES 2016」の会場には、ソフトバンクのロボット「pepper」もお目見え。「ベストオブCESアワード」のプレゼンターを務め、人気者に

 「この会場で、一番クレイジーでぶっ飛んだテクノロジーは何?」

 全米家電協会(CEA) が、毎年1月にネバダ州ラスベガスで開催してきた世界最大の家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー」 (Consumer Electronics Show)。今年から、主催団体のCEAは、コンシューマー・テクノロジー・アソシエーション(CTA)に名前を変えて「CES 2016」を開催。そのメイン会場となるラスベガス・コンベンションセンターに筆者はいた。会場を埋め尽くした17万人の参加者たちの間で飛び交っていたのが、冒頭の質問である。

 その答えは、会場奥の小さな目立たないブースにあった。「EHANG」という名の中国企業がつくったドローンとヘリコプターの中間のような不思議な形の乗り物「EHANG184」がそれだ。

 軽自動車よりやや小さめのサイズで、普通のドローンと比べるとはるかに大きい。「Autonomous Aerial Vehicle」の頭文字を取って「AAV」と銘打たれたこの乗り物を目にした参加者たちからは、「セルフ・ドライビング・カーなんて、これを見ちゃうともう全然古いなって思うね」という感想が聞こえる。

世界初!? ドローン型ヴィークル「EHANG 184」を、前と横から見たところ
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 ドローン部分の4本のアームの先にモーターが全部で8つ付いている。プロペラも合計8つ。真ん中の座席部分に人が1人乗ることができ、空を飛ぶ構造だ。座席の前はガラス張りで、前方が大きく見えるようになっており、操縦桿やハンドルはついていない。地上で誰かがリモコンで操作するとしたら、とても怖くて乗れない気がする。

 「これはドローンではないので、地上で人間がリモコン操作するわけではない。第一、人間が操作するんだったら、危なくて信用して命なんて預けられないでしょ」と言うのは、同社のテック・セールスのディレクター、シンイェ・リウ氏。カーネギーメロン大のエンジニアリング修士号を持つ彼女は言う。

 「飛行機のオートパイロットの要領で、自動制御プログラミングされていて勝手に飛ぶから安全。乗客はウーバーに乗るみたいに気楽に乗っていればいいだけ」

 空飛ぶウーバー……。そうは言っても、ドローン型の形状だけに、強風などに煽られたら落ちてしまうのではないか。

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長野美穂(ながの・みほ)/東京の出版社で雑誌編集記者として働いた後、渡米。ミシガン州の地元米新聞社でインターン記者として働き、中絶問題の記事でミシガン・プレス・アソシエーションのフィーチャー記事賞を受賞した。その後独立し、ネイティブ・アメリカンの取材などに没頭。ボストン大学大学院を経て、イリノイ州のノースウェスタン大大学院でジャーナリズムを専攻。カリフォルニア州ロサンゼルスの米新聞社での記者を務め、フリーランスジャーナリストとして活動している


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