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敏感肌ならぬ敏感腹!?
過敏性腸症候群

監修 鳥居明(鳥居内科クリニック院長)

井手ゆきえ [医学ライター],-週刊ダイヤモンド編集部-
【第3回】

ストレスが突発的な腹痛や下痢、便秘を引き起こし、それがさらなるストレスにもなってしまう。これが「過敏性腸症候群」(IBS)のやっかいなところだ。効果の期待できる治療薬も定着してきた。まずは自分の症状が過敏性腸症候群に当てはまるか、チェックしてみよう。

 近隣県から都内に通勤するネットワーク・エンジニアのCさん(42歳)は、毎朝6時台の各駅停車に乗る。通勤快速なら8時台で間に合うのだが「いつ腹が痛くなって下すかと思うと、急行や通勤快速には乗れない」という──。

 潰瘍や炎症など目に見える病因がないのに、差し込むようなおなかの痛みや張りと、下痢や便秘などの排便異常が続く病態を、過敏性腸症候群(以下IBS)という。腹部のイヤな症状が排便で軽くなるのが特徴で、男性は下痢型、女性は便秘型の傾向がある。

 病気の原因は腸の運動機能異常と知覚過敏だ。食物は胃と小腸で消化吸収された後、大腸へと送られる。大腸では食べかすの圧力で自動的にぜん動が起こり、排泄しやすい硬さに水分調整しつつ、便として肛門へと運んでいく。ぜん動のスイッチを入れるのは、内圧に反応する腸内の神経系だ。

 IBSでは、この腸内神経がほんの少しの刺激で敏感に反応し、腸管の運動機能異常と痛みを生じることが知られている。体質や遺伝の要素が強いが、一説では感染症による腸のひどい炎症がきっかけで、敏感肌ならぬ敏感“腹”になると考えられている。

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井手ゆきえ [医学ライター]

医学ライター。NPO法人日本医学ジャーナリスト協会正会員。証券、IT関連の業界紙編集記者を経て、なぜか医学、生命科学分野に魅せられ、ここを安住の地と定める。ナラティブ(物語)とサイエンスの融合をこころざし、2006年よりフリーランス。一般向けにネット媒体、週刊/月刊誌、そのほか医療者向け媒体にて執筆中。生命体の秩序だった静謐さにくらべ人間は埒もないと嘆息しつつ、ひまさえあれば、医学雑誌と時代小説に読み耽っている。

 

週刊ダイヤモンド編集部


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