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19歳にして既にレジェンド!?高梨沙羅の圧倒的強さ

相沢光一 [スポーツライター]
【第385回】 2016年2月23日
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 ノルディックスキー・ジャンプW杯女子での高梨沙羅の個人総合優勝が決まった。

 W杯女子は12月から翌年3月まで各国で行われる大会を転戦し、全19戦のポイント(1位=100点、2位=80点、3位=60点…と順位ごとに30位まで与えられる)によって総合優勝が決まる。高梨は19日に行われた第15戦、フィンランド・ラハティ大会で優勝して100点を加算。ポイントを1410点まで積み上げた。2位のダニエラ・イラシュコ=シュトルツは979点で431点の差。残り4戦をイラシュコがすべて優勝し、高梨が欠場したとしても追いつけないため、早々と高梨がW杯女王の座に就いたのである。

 今季の高梨は、ただひとり群を抜く強さを見せた。開幕戦で優勝。第2戦は2位に終ったが、その後10連勝。スロベニア・リュブノで行われた第13戦、第14戦は2位と4位に終ったが第15戦を制して、ここまで12勝。勝率はなんと8割だ。

運を制し、自然を味方に
表彰台に上がれないのが「珍事」

 スキー・ジャンプは自然条件によって成績が左右される競技だ。とくに風。飛ぶ順番になった時、向かい風か追い風か、あるいは風が不規則に舞っているのかによって飛距離は変わるし、空中でのバランスのとり方も難しい(凧と同じで、スキー板と体で風を受けて浮くように飛ぶので適度な向かい風がよいとされる)。つまり運によって勝負が決まる部分もあるのだが、それでも高梨は勝ち続けるのだから、他を圧倒する技術を持っているのだ。

 連勝が止まったスロベニアの大会にしても、今季の開幕前にジャンプ台が改修され、助走路の飛び出しの部分が短い特殊な形状になっていた。慣れないと踏み切りのタイミングが取りづらく、高梨も納得のいくジャンプができなかったようだが、それにしても2位と4位。表彰台に上がれなかったことを「珍事」と表現するメディアもあるほど実力は突出している。

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相沢光一 [スポーツライター]

1956年埼玉県生まれ。野球、サッカーはもとより、マスコミに取り上げられる機会が少ないスポーツも地道に取材。そのためオリンピックイヤーは忙しくなる。著書にはアメリカンフットボールのチーム作りを描いた『勝利者』などがある。高校スポーツの競技別・県別ランキングをデータベース化したホームページも運営。 「高校スポーツウルトラランキング」


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