やはり何ごとも、「細部」に宿る
先ほどの例をそのまま説明に使います。
不思議なもので、私が預かる企業研修でも、パフォーマンスの高い参加者はワーク中にホワイトボードに書く数字は「34.5億円」です。
ところが、数字に苦手意識を持っている人ほど、なぜか「0」を一生懸命並べて書きます。
こんな細部にも、その人のリテラシーが透けて見えるのですね。
ですから大きい桁の数字と上手に付き合うことは、デキるビジネスパーソンになるための条件なのです。
それでは最後に、あなたが数字に強いビジネスパーソンになるためのエッセンスをつかめたか、簡単なテストをしてみたいと思います。
数字に強い人は、電卓の「0」を押さない
<Q>毎月10万人から4000円ずつ、5ヵ月連続で集めたらいくらになるでしょうか?
こんな計算をしなければならないとき、あなたは電卓を取り出して「0」を一生懸命押し、
100,000×4,000×5=2,000,000,000
なんて、計算をしてはいけませんよ。
10万 →「,(カンマ)」が1つと「0」が2つ →「0」が5個
4千 →「,(カンマ)」が1つと「0」が3個
4×5=20 →「0」が1個
ですから「0」が計9個、つまり20億円。
といった具合に、3秒程度で答えたいものです。電卓なんて使う必要すらないですね。
おそらく、このように電卓を使わずにサッと計算してしまう人が、あなたの職場にもひとりかふたりはいるのでは……。
その方はおそらく、このような思考回路を持っているのでしょう。
今回のまとめを1行で表現します。ご納得いただけると思いますが、いかがでしょう。
数字に強い人は、電卓の「0」ボタンを押さない。