さて、いくらでしょうか?

 こんにちは。『99%の人が知らない数字に強くなる裏ワザ30』の著者、深沢真太郎です。 

 今回も「電卓」をテーマに、数字に強い人とそうでない人のほんのちょっとした(でも、とても大きな)差をご紹介し、あなたが数字に強くなるためのエッセンスをお伝えしていこうと思います。

 さっそく、質問です。
東京・銀座の宝飾店に、超豪華なダイヤモンドの首飾りが展示されていました。プライスタグを見ると……、

\ 500,000,000

さて、いくらでしょうか?

 正解は5億円。しかし興味深いことに、その答え方は大きく2つに分かれます。

A「,(カンマ)」と「0」の個数ですぐに答える人(時間にして1秒)
B「いち、じゅう、ひゃく、せん、まん、……」と桁を数えあげて答える人(時間にして5秒)

この差はいったい何だ?

 多くのビジネスパーソンを見てきた私が断言しますが、成果を出している優秀なビジネスパーソンは、ほとんどがAタイプです。
  さて、いったいなぜでしょうか。

 成果を出して人の上に立つような優秀なビジネスパーソンは、自分の給与や勤務時間といった数字よりも、会社全体の数字のほうを「自分ごと」にしています。

 また、世の中の経済状態やマーケットの動向にも敏感ですから、日経新聞も読んでいるようです。そのせいか、彼らは桁の大きい数字が「自分ごと」になっています。

 ところが、そうでない方ほど残念なことに自分の給与や勤務時間といった身近で桁の小さい数字のほうが「自分ごと」なのです。
 住宅ローンの金利はあまり気にしないくせに、飲み会の精算額は細かくキッチリなんてのも、まさにこのタイプに当てはまります。