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不倫政治家の明暗に学ぶ
「正しい言い訳」「ダメな言い訳」

西山大樹
2016年3月12日
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育休不倫議員・宮崎健介氏は
おそろしく要領が悪かった?

不倫スキャンダルで話題を呼んだ元自民党議員の宮崎健介氏だけでなく、不倫政治家は過去にもたくさんいた。不倫騒動後、人によって明暗が分かれるのは何故か

 実は「不倫」を理由とした議員辞職は、憲政史上では宮崎健介氏が初めて。過去にもスキャンダルで話題になった議員は数あれど、なぜ、宮崎氏だけが辞職にまで追い込まれてしまったのか。そこには様々な要因が絡んでいる。

 宮崎氏は「オンナ癖が悪い」ということで有名だったが、それは他の不倫政治家たちも同じだ。では何が問題だったのか。宮崎氏は、何をやるにも「要領が悪かった」のだ。

 たとえば2006年、1人目の妻・加藤鮎子氏と結婚したとき、宮崎氏は姓を加藤に変えている。これは妻の父親である加藤紘一氏の地盤を引き継ぎ、政治家になるための準備であると容易に推測できる。しかし、宮崎氏はこの野望を自らの手でぶち壊した。

 普通の人間であれば、こういった特殊な環境に身を置いた場合、どれほどオンナ癖が悪かろうが、最低限の用心はする。約束された輝かしい未来を捨ててまで、性欲を優先するような愚行には走らず、走ったとしても要領よくバレないようにやるだろう。しかし、宮崎氏はそれができなかった。それゆえ2009年に離婚し、せっかくの国政への道が閉ざされてしまったのだ。

 その後、自民党の公募議員として、2012年に国政デビューを果たし、同期の金子恵美議員との結婚を経て、2015年12月に「育児休業の取得」を宣言するところまでは、順調にことを運んでいた。だが、その直後に不倫スキャンダルを引き起こしてしまった。しかも、金子氏が早産のために緊急入院していた最中の不貞行為だったので、政治家としても、夫としても、そもそも人としてその信用は失墜したのである。

 こういった経緯で2月12日、宮崎氏は会見を開いて議員辞職を表明するが、ここでも大ポカをやらかす。謝罪だけに徹すればいいところ、次のような傲慢なセリフを吐いたのだ。

 「一から出直して、いつの日かまた、私の理想とする政治を追い求めることのできる資格を与えていただけるように出直していきたい」

 謝罪会見の場で、こんな再チャレンジの意欲を示されても、有権者は応援する気になるどころか「反省していない」とみなし、余計に怒りを掻き立てられるだけだ。辞職をしてまで謝罪を行った意味は消え失せ、再選のチャンスを己の手で潰した形となった。

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