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戦略は歴史から学べ
【第1回】 2016年3月24日
著者・コラム紹介バックナンバー
鈴木 博毅

今、世界史から何を学ぶか?
歴史は「勝利の法則集」である

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歴史の学び直しがビジネスパーソンの間で密かなブームとなっている。歴史の中に、いつの世も変わらない人間の道理や、普遍的な法則を見出して、この先の突破口を探そうとしているのかもしれない。この連載では、新刊『戦略は歴史から学べ』の中から、歴史を変えた戦略家たちの思考法を取り上げ、ビジネスにも個人の生き方にも通じる「勝者の絶対ルール」をダイジェストで紹介する。

時間の中で積み上げられた問題解決の思考法

 閉塞感の強い時代を迎えています。ビジネスでも国家間の政治でも、安易な正解を見出せない時期にきているのでしょう。現代の経営戦略は多くの研究から導き出されており、有効な知恵を含みます。しかし資本主義経済の発展に伴って生み出された学問であるがゆえに、遡ることができるのはおよそ100年程度です。

 では、もっと長い時間の中で問題解決に寄与してきた思考法はあるのでしょうか。それは戦争戦略です。もっと端的にいえば、戦史に残されている思考法です。これは3000年程度は遡ることが可能です。それだけの長期間にわたり、戦争戦略は闘争の現場で必要とされ、磨き続けられてきたのです。これほど長期間に積み上げられた問題解決の思考法は、人類には他にないでしょう。

 戦史には、数え切れない人たちの決断の成否が克明に描かれています。世界史は勝者の歴史ですが、それは命がけで戦い、勝利をつかんだ者たちの駆け引きの歴史、つまり戦略の歴史でもあるのです。戦史に名を刻んだ英雄たちは、どのように考え、行動したか。難しい問題や壁にぶつかったとき、どのように判断し、乗り越えたのか。歴史から戦略を学ぶことは、「勝利の法則」を知ることに他なりません。

 歴史から導き出せる「勝利の法則」には、時代を超えた強烈な普遍性があります。ミもフタもないことをいえば、戦史は人間の血と涙、悲喜で描かれた因果関係であり、あらゆる時代の人間や組織が生死をかけて実証した法則集なのです。

 ご存じのように、「戦略」とは本来は軍事用語です。現代では人生訓として人気のある『孫子』も、元は古代の軍事書でした。「どう戦えば勝てるか?」──古代から戦略は、この核心的な問いに答えてきました。これは現代でも同じように問い続けられている質問です。ビジネスで人間同士が競争し、組織が勝利を目指す限りその本質は変わりません。歴史の勝者が刻んだ戦略には、いつの世も変わらない勝つための法則が隠されているのです。

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