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昼間の眠気がとめられない
不眠症より怖い!? 過眠症

監修 井上雄一(財団法人神経研究所附属代々木睡眠クリニック院長)

井手ゆきえ [医学ライター],-週刊ダイヤモンド編集部-
【第5回】

睡眠障害というと不眠症が思い浮かぶが、ビジネスマンの約1割が悩むというのが「過眠症」。日中に強い眠気におそわれる。睡眠障害、睡眠時無呼吸症候群、周期性四肢運動障害が代表的な原因だが、過眠症が怖いのは高血圧や動脈硬化、糖尿病といった生活習慣病に対して悪影響を与えることだ。

 ちょいメタボのEさん(46歳)は宵っ張りの朝寝坊。仕事中、急に眠くなることもある。単なる寝不足と考えていたのだが、ある日、居眠り運転で事故を起こしてしまった。同乗していた妻から睡眠外来を受診しなければ離婚だと脅されている──。

 睡眠障害というとまず、不眠症が思い浮かぶが、働き盛りに多いのは日中、異常な眠気に襲われる「過眠症」。20~59歳勤労者の約1割が相当するといわれている。深夜労働や交代勤務で体内時計が狂うことで生じる睡眠障害や、2003年2月に起きた山陽新幹線の居眠り事故の原因として知られる睡眠時無呼吸症候群、そして周期性四肢運動障害が代表的な原因。

 睡眠時無呼吸症候群は眠っているあいだに舌の付け根や軟口蓋(のどちんこ)が緩んで気道をふさぎ、大いびきと同時に10秒程度の呼吸停止が起こるもの。重症者では1時間に30回、ひと晩で200回以上も呼吸が止まる。隣で寝ている家族は堪ったものではないが、本人はまったく気づかない。覚醒反応で自動的に気道が開き呼吸が再開するからだ。専門外来の初診患者のほとんどは、真剣な面持ちの妻と不承不承顔のご主人というコンビらしい。

 ともあれ睡眠中に覚醒反応が起こるのだから、当然、眠りが分断され睡眠の質が極端に悪化する。早寝を心がけても昼間の眠気を抑えることはできない。居眠り運転の頻度が重症者で3.5倍、軽症者でも2倍以上高いことがわかっている。

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井手ゆきえ [医学ライター]

医学ライター。NPO法人日本医学ジャーナリスト協会正会員。証券、IT関連の業界紙編集記者を経て、なぜか医学、生命科学分野に魅せられ、ここを安住の地と定める。ナラティブ(物語)とサイエンスの融合をこころざし、2006年よりフリーランス。一般向けにネット媒体、週刊/月刊誌、そのほか医療者向け媒体にて執筆中。生命体の秩序だった静謐さにくらべ人間は埒もないと嘆息しつつ、ひまさえあれば、医学雑誌と時代小説に読み耽っている。

 

週刊ダイヤモンド編集部


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ハードワークのストレスに加え、飲酒や脂っこい食事。ビジネスマンの生活習慣は健康面からは実にハイリスクです。痛い・苦しい・痩せた・太った・イライラする…。そんな症状はどのような病気の兆候なのか?どんな治療が有効なのか?いきいきと働き続けるために、身体と病気に関する正確な知識が欠かせません。

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