これからは、「これがいい」という買い方のほうがかっこいいという時代に変わっていきます。

 iPadは“これでいい消費”ですか。
  iPhone4は“これでいい消費”ですか。

 みんなこぞって徹夜して並んでいる背景には、「これが欲しくて欲しくてたまらない」「これが欲しかった」と言って行列して買っているわけです。

 1台5万円以上だしてもどうしても買いたい商品だからこそ、価値があり、企業としてのブランドも出来上がるのです。

 アップルの開発者の1人は、「商品の入れ替わりが激しい時代だからこそ、いつまでもずっと持ってもらえる、飽きがこないデザインの開発に心血を注いだ」と新聞にコメントを寄せていました。

 これこそがブランドづくりの原点です。

 これからの時代には、「これがいい消費」、もしくは「これしか欲しくない、これ以外はいらない消費」に対応する経営手法で取り組まないと、お客様に支持され続ける企業や商品にはなりません。

 これは企業でも同様です。

 私が企業ブランディングで意識しているのは、「社員が誇りを持てるような会社や商品を作る」ということです。これは拙著、「働き方で未来が変わる!!社員が誇れる会社を作る」(秀和システム)にも書いています。誇りを持てるモノづくり、会社づくりを志向していくことがこれからのブランディングの鉄則です。

 特に中小企業が生き残っていくためには「自社と自分の商品に誇りを持つこと」が必要です。

 “これでいい消費”に対応する手法で勝負できるのは大企業、もしくは徹底したローコスト経営を実践できている企業のみです。

 まちがっても時流が「低価格だから」という理由でこの領域に入らないことです。こうなりますと「これはいらない」と判断され、どんな企業でも業績を伸ばすことができなくなります。

 私達は常に、お客様の買い方の変化に敏感でなければならず、お客様の今の感性を理解して、それにあわせた提案をする必要があるのです。

 「これが欲しかった」と言ってもらえるモノづくり、企画提案こそが、これからの時代に求められています。

 “これでいい” から “これがいい”へ。

 これからのビジネスの方向性はここにあります。

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