症状別にみる健康管理術
【第8回】 2010年7月28日
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福田千晶 [医学博士・健康科学アドバイザー]

女性だけじゃない更年期障害
男性はどこの科で相談すればよいのか?

 女性は40~50歳代になると、卵巣の機能が低下します。そのため、閉経の前後の数年間は女性ホルモン分泌の変化で自律神経は影響を受けます。

 自律神経は、心臓や血管、汗腺、内臓機能など自動的に調節を行います。今までは、自律神経により適切に調整されていた機能は、乱れを生じて、さまざまな心身の症状が現れます。のぼせ、急な発汗、動悸、めまい、頭痛、疲労感、睡眠障害など。精神的な症状も加わり、イライラ、落ち込み、意欲低下、憂うつなどが現れます。

 更年期障害は、仕事や趣味で活動的な人は、症状が軽い傾向はあります。几帳面、まじめ、完璧主義の人は、症状が現れやすく深刻に悩みがち。大らかな気持ちを持つことも大切です。

 さらに女性ホルモンには、骨を強く維持し、血液中の脂質が増え過ぎないための働きがあります。これらの作用がなくなるため、更年期は急激に骨粗鬆症や脂質異常症(高脂血症)になりやすい時期。定期的に健診などを受け、食生活に注意することも必要です。

 更年期障害の症状は、個人差が大きいものです。症状があまり気にならない場合は、受診や治療の必要はありません。でも、つらさを感じ、日常生活に支障があるなら、婦人科や女性外来で相談するとよいでしょう。ホルモン補充療法や漢方治療など、その人に合わせて治療法を選びます。

 更年期障害というと女性特有のイメージですが、男性にもあります。男性ホルモン分泌の減少は緩やかで、年齢的にも40~70歳代と女性より個人差は大きくなります。異常な発汗、関節や筋肉の痛み、睡眠障害、疲労感、不安や憂うつ、性欲や性的能力の低下などが現れます。仕事の悩みなど、精神的な要素も加わる場合は、男性ホルモンの分泌の減少があるとより体調不良になりやすいようです。

 女性には婦人科や女性外来がありますが、男性専門の科は一般にはありません。疲労感なら内科、関節や筋肉の痛みや衰えなら整形外科、不安や憂うつなら精神科、性的な問題なら泌尿器科へ。

 生活の見直しや適切な治療で苦痛を減らし、その後の豊かな人生につなげましょう。

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福田千晶 [医学博士・健康科学アドバイザー]

慶大医学部卒。日本リハビリテーション医学学会専門医、日本東洋医学学会専門医、日本医師会認定産業医、健康スポーツ医。著作と講演を主に活動中。


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