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転職で幸せになる人、不幸になる人 丸山貴宏

「嫁キャリア優先」夫婦が陥る危機

丸山貴宏 [株式会社クライス・アンド・カンパニー代表取締役]
【第34回】 2016年4月4日
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「海外へ行って専業主夫」
妻のキャリアを優先する夫たち

自分よりも妻のキャリアが大切。そんな「嫁キャリア優先」夫が登場しています

 女性活躍推進法がこの4月1日から施行されました。このような時代の潮流を受けてか、夫婦で夫より妻のキャリアを優先する、いわば「嫁キャリア優先」の選択をよく見かけるようになりました。

 最近あった事例を紹介しましょう。ある有名企業に勤務している30代前半の優秀な男性がいました。久しぶりに連絡が来たと思ったら退職のあいさつで、なんと「海外へ行って専業主夫になります」とのこと。

 妻が海外への転勤が決まったので、それに合わせて自分は勤務会社を退職し、妻と一緒に現地へ移り住み子育てに専念するのだそうです。

 国内の例もあります。ある夫婦はもともと、夫は関東、妻は関西で働いていて遠距離別居婚をしていましたが、やはり一緒に住みたいということになり、妻が転勤願いを出した結果、見事に関東への転勤がかないました。

 しかし、これで首尾よく問題解決とはなりませんでした。なぜなら夫の勤務地は埼玉県だったのに対し、妻の転勤先は神奈川県で、同じ関東でも非常に距離が離れていたからです。せっかく同居できてもこれではどちらかの、あるいは二人とも通勤が大変になってしまいます。

 結論として2人が出した答えは、「夫が妻の会社の近くで働けるように、いまの会社を辞めて転職する」でした。もしこれがひと昔前なら、妻は夫の仕事に合わせて関西の会社を退職し、夫のいる埼玉県から通勤できる会社を改めて探したり、近隣でパートの仕事を見つけたりしていたでしょう。しかし、この夫婦は妻のキャリアを優先したのです。時代は変わりました。

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丸山貴宏 [株式会社クライス・アンド・カンパニー代表取締役]

1986年滋賀大学経済学部卒業後、リクルート入社。7年間人事担当採用責任者として新卒、中途、留学生、外国人など多岐にわたる採用を担当し同社の急成長を人材採用の側面から支える。退職後現社を設立。リクルートで実践した「企業力を超える採用」の実現のため1000社を超える顧客にそのノウハウを提供、さまざまな分野の支援を実現。また個人へのキャリアコンサルティングは1万名を超え、「個人の本気に火をつける」面談には定評がある。49歳。1963年生まれ、いて座。

 


転職で幸せになる人、不幸になる人 丸山貴宏

35歳以上の転職がもはや当たり前の時代になり、これからはより多くの人が転職を意識することになる。しかしそのときに「転職の作法」を全く知らないがために、失敗し続けてしまっては本末転倒だ。この連載では、失敗した人を具体的な事例として出しながら、何が悪かったのか2万人を見てきた転職コンサルタント丸山貴宏の視点で一刀両断。成功へと導く手助けをします。

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