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転職で幸せになる人、不幸になる人 丸山貴宏

夫の転職を妻が阻止!“嫁ブロック”に屈する男たち

丸山貴宏 [株式会社クライス・アンド・カンパニー代表取締役]
【第32回】 2016年2月22日
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妻の激しい説得は
もはや「嫁アタック」!?

嫁の激しい説得にやられてしまう“情けない男”が増殖中!?

 2年ほど前、私がこのダイヤモンド・オンラインで紹介した「嫁ブロック」という言葉はだんだん一般にも普及するようになり、SMAPの解散騒動のときには「キムタクも嫁ブロック!?」などと報じられました。

 転職が当たり前の出来事になった現在、嫁ブロックは多くの人の興味をひくキーワードになったのかもしれません。私の記事を読んだ人から「こんな事例もありましたよ!」と教えてもらうこともあります。そこで今回は嫁ブロック最新事情について紹介しましょう。

 最近、印象深い事例として「妻が非常に賢い人」があります。大きな流れとしては、夫は一部上場企業勤務で転職活動を行い、希望の会社から内定を得たのですが、結果として妻から徹底的に問い詰められて内定を辞退し、もといた会社に残留することになりました。

 この事例で際立っていたのが、妻の問い詰め方です。「なぜあなたは転職するのか?」について論理的に問い詰めていき、夫が答えに詰まったところで「詰まるようなら転職してはいけない!」「迷うくらいなら転職するな!」とゴリゴリ説得していったのです。しかも2回にわたり、合計10時間も。

 「なぜ転職するのか?」と問われても、気持ちの部分は必ずしも理屈では説明できないところもあるでしょう。賢い妻はそうした弱点を突いていったわけです。これを長時間にわたってやられた候補者の話を聞くと、だんだん気持ちが揺らいでいくそうです。

 「ずっと説得されていくうちに、『俺って本当に迷っているんだな……』『迷っているなら転職しないほうがいいのかな……』と思い込むようになるんです」

 実は妻の2回目の説得は、我々がこの候補者の相談に乗るために夜、3時間ほど一緒に飲んだあとに行われました。飲んで帰宅したあと、朝までずっと説得されたそうです。ここまで攻撃的だと「嫁ブロック」というより「嫁アタック」です。

 結局のところ、この候補者が内定辞退したのは疲れ果ててしまったためでしょう。こんなにしんどい思いをするのなら転職はやめておこう。妻の言うことを聞いたほうがラクだな、と。

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丸山貴宏 [株式会社クライス・アンド・カンパニー代表取締役]

1986年滋賀大学経済学部卒業後、リクルート入社。7年間人事担当採用責任者として新卒、中途、留学生、外国人など多岐にわたる採用を担当し同社の急成長を人材採用の側面から支える。退職後現社を設立。リクルートで実践した「企業力を超える採用」の実現のため1000社を超える顧客にそのノウハウを提供、さまざまな分野の支援を実現。また個人へのキャリアコンサルティングは1万名を超え、「個人の本気に火をつける」面談には定評がある。49歳。1963年生まれ、いて座。

 


転職で幸せになる人、不幸になる人 丸山貴宏

35歳以上の転職がもはや当たり前の時代になり、これからはより多くの人が転職を意識することになる。しかしそのときに「転職の作法」を全く知らないがために、失敗し続けてしまっては本末転倒だ。この連載では、失敗した人を具体的な事例として出しながら、何が悪かったのか2万人を見てきた転職コンサルタント丸山貴宏の視点で一刀両断。成功へと導く手助けをします。

「転職で幸せになる人、不幸になる人 丸山貴宏」

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