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実例で知る! 他人事ではない「男の離婚」 露木幸彦

発達障害の娘の親権より家と金!
手切れ金1000万要求した自分優先妻(下)

露木幸彦 [露木行政書士事務所代表]
【第26回】 2016年4月2日
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>>(上)より続く

 「お前たちの発言はすべて整合性がとれていないのよ!」「お前は頭がおかしい、狂っている、あいつを病院に連れて行け!」

 妻はそんなふうにた当り散らすばかりで結局のところ、事の真相……なぜ娘の進学を祝ってあげないのか、卒業の見込みを疑ってかかるのか、そして娘のことを信じてあげられないのかに言及しないまま、意味不明なことを言い続けたそうです。

 「あの日は本当にノイローゼになりそうでした。結局、それから3ヵ月が経とうとしているのに、未だに娘の弁当を作ろうとせず、僕の分だけ夕食を用意しようとせず、自分だけ外で贅沢なランチをしているようで……」

 実さんがショックだったのは危害が自分だけでなく娘さんにも及んだことで、実さんはとうとう「結婚生活」をあきらめざるを得なかったのです。

 「今は無理でも将来的には、妻とやり直せる可能性を残しておきたいと考えてきましたが、こんな調子では……将来に向けた建設的な話し合いができないのでは、もう無理です。今後は淡々と事務的に処理(離婚)に入っていこうと決めました」

娘に離婚の意思を告白
最初は離婚に難色を示した娘

 離婚をするので、娘さんは父と母、どちらに付いていくのかを決めなければなりません。とはいえ父が娘の左手、母が娘の右手を握って引っ張り合うような幼子ではなく、すでに物事の分別は十分につく年頃。娘さんにとっても人生を左右しかねない大事な岐路です。だからこそ自分で決めるべきでしょう。実さんは娘さんに離婚の事実を伝えた上で、どちらに付いていくのかを尋ねました。

 「できれば仲直りしてほしいよ。このままでいいの」

 娘さんは最初のうち、そんなふうに離婚自体に反対していたようですが、実さんが離婚の意思は固いことを念押しすると、両親の離婚を受け入れてくれました。

 「お母さんとは住みたくない。でも、お父さんとも住みたくない。ここで1人で暮らすんだから!」

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露木幸彦[露木行政書士事務所代表]

つゆき・ゆきひこ/行政書士、フィナンシャルプランナー。1980年生まれ。国学院大学卒。男性の離婚相談に特化した行政書士事務所を開業し、開業から6年間で有料相談件数7000件、法律文書作成900件を達成。公式サイトは1日訪問者3300人、会員数は1万3000人と、業界では最大規模にまで成長させる。2008年よりドコモ、au、ソフトバンクの公式サイトで法律監修を担当。四半期に一度、大相談会を開催している。主な著書に『結婚貧乏~結婚してはいけない人を避ける方法』(中央公論新社)、『離婚のことばハンドブック~今すぐ解決したい人のキーワード152』(小学館)、『男のための最強離婚術』『男の離婚 賢く有利に別れるための6つの成功法則』(共にメタモル出版)などがある


実例で知る! 他人事ではない「男の離婚」 露木幸彦

昨今の離婚事情は複雑化している。夫が借金、浮気、暴力を繰り返して妻に愛想を尽かされるという「昭和型離婚」ばかりでなく、足もとでは「草食系離婚」も急増している。妻が多重債務、不倫、ヒステリーなどを繰り返し、真面目で優しい夫がそれに絶えられなくなって離婚を決意するというパターンだ。そうしたなか、離婚トラブルで悩み悶える男性が増えている。一度離婚トラブルに発展すると、男性は多くの精神的・物理的な負担を強いられる。到底納得できない理不尽な離婚トラブルに意図せず巻き込まれた場合に備えて、普段から対処法を考えておくことは必要だ。「男性の離婚相談」に特化し、数多くの相談実績を誇る行政書士の露木幸彦氏が、毎回実例を挙げながら、男性が陥り易い離婚トラブルへの対処法を指南する。読まずに泣くか、読んで笑うか――。現在離婚トラブルで悩んでいる人もそうでない人も、「他人事ではない男の離婚」について考えるための参考にしてほしい。

「実例で知る! 他人事ではない「男の離婚」 露木幸彦」

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