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China Report 中国は今

日本以上に「何でもアリ」の中国TVバラエティ事情
水面下で「湖南省vs江蘇省」の熾烈な視聴率争いも

姫田小夏 [ジャーナリスト]
【第56回】 2010年7月30日
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 今年3月までTBS系列でオンエアされていた「Take Me Out-テイク・ミー・アウト-」をご記憶の読者諸氏もいらっしゃることだろう。彼氏がいない女性参加者30人が、彼女がいないイケメン男性1人を赤裸々トークで品定めするというデート番組だが、中国ではこの手の「お見合い番組」が今、空前のヒットを飛ばしている。

 「テイクミーアウト」はヨーロッパで視聴率30%を超えたメガ番組。中国版は「我们約会吧」で知られている。湖南テレビ(*)が英国のFremantle社から版権を購入し、09年12月から放映開始した。

 (*)正しくは湖南衛視(湖南衛星テレビ)だが、ここでは湖南テレビと表現。

 「両親は実業家、僕の預金残高は600万元、クルマは3台ある」という金持ちのボンが登場すれば、「笑顔で自転車を漕いでいるより、BMWの中で涙するほうがまだマシ」と吐き捨てる“拝金主義の権化”のような女性も登場。出演する若者たちはその開けっぴろげな性格で本音を連発、「公共の電波でこんなこと言っていいのか」と見ているこっちがヒヤヒヤするほど、その思いの丈をぶちまける。が、この「我们約会吧」は、中国人のこうした性格と中国語のストレートな表現力が手伝って、視聴者のツボにはまる番組へと成長し、たちまち高視聴率をもたらすようになった。

人気の出たお見合い番組を
他局が次々に”パクリ”

 「これは儲かる番組だ!」と次の瞬間には他局がこれに群がった。今年1月、江蘇テレビ(正しくは江蘇衛視)が「非诚勿扰」の放送を開始した(*)。5月28日には浙江テレビが連続13日間放送の特別番組「为爱向前冲」を打ち出し、6月1日になると、今度は東方衛視が大型番組「百里挑一」をぶつける。

 (*)これについては事前に湖南テレビの企画が漏れていたとも伝えられている。

 広告料金もうなぎ登りだ。江蘇テレビの「非诚勿扰」は広告料金の引き上げをすでに4回行っている。当然、価格交渉一切ナシ、強気のノーディスカウントだ。今や1年間の冠スポンサーは1億元以上(1元=約13円)、「提供は××会社」というアナウンスだけでもワンクール(3ヵ月間)で1000万元を超えるという。

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姫田小夏 [ジャーナリスト]

ひめだ・こなつ/中国情勢ジャーナリスト。東京都出身。97年から上海へ。翌年上海で日本語情報誌を創刊、日本企業の対中ビジネス動向を発信。2008年夏、同誌編集長を退任後、「ローアングルの中国・アジアビジネス最新情報」を提供する「アジアビズフォーラム」主宰に。語学留学を経て、上海財経大学公共経済管理学院に入学、土地資源管理を専攻。2014年卒業、公共管理修士。「上海の都市、ビジネス、ひと」の変遷を追い続け、日中を往復しつつ執筆、講演活動を行う。著書に『中国で勝てる中小企業の人材戦略』(テン・ブックス)、共著に『バングラデシュ成長企業 バングラデシュ企業と経営者の素顔』(カナリアコミュニケーションズ)。

 


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90年代より20年弱、中国最新事情と日中ビネス最前線について上海を中心に定点観測。日本企業の対中ビジネスに有益なインサイト情報を、提供し続けてきたジャーナリストによるコラム。「チャイナ・プラス・ワン」ではバングラデシュの動向をウォッチしている。

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