コミュニケーションの質が格段に向上する
私の知人が実際に体験した話をしましょう。
人事異動により部署が変わった知人に、私は早朝出社を勧めました。始業前の時間で慣れない部署での仕事を覚えたり、上司に顔を知ってもらうことができるからです。
新しい仕事に慣れてからも早朝出社を続けていたある朝、役員に呼ばれ何百億円ものプロジェクトを「任せる」と言われたそうです。
役員は彼が早朝出社を続けて、いつも全開で仕事をしている姿を見て「時間の使い方を心得ている信頼できる部下」と判断してくれたのでしょう。
このような幸運はいつも訪れるわけではありませんが、上司に仕事中はしにくい話を聞いてもらったり、分からない点をじっくり教えてもらうということはできるでしょう。上司もそういう部下に話をしやすいのです。
早朝から機嫌の悪い上司は少ないので、コミュニケーションがとりやすいことも早朝出社のメリットです。
一方、始業時間ぎりぎりに出社している人には、上司も気楽に話しかけにくいものです。また、遅く来る人には、早く出社している同僚が何をしているのかまったく分かりません。
上司と普段よりカジュアルに話をしているとか、普段誰と打ち合わせしているかは分かりません。自分がその場にいないのだから想像ができないのです。
ましてや同僚がプロジェクトを仕切る話が進行していることなど知るよしもありません。
逆に早朝出社している人は、遅く来た人が何をしているのかは丸見えです。
つまり早く出社した人は、それより遅く出社した人が何をしているか分かる一方、遅く出社した人は、早く出社した人が何をしているのかが分からない、ということなのです。



