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莫邦富の中国ビジネスおどろき新発見

成田空港の中国語表示を中国人にチェックしてもらったらどうか

莫 邦富 [作家・ジャーナリスト]
【第13回】 2010年8月5日
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 この8月に、航空券市場に異変が起きた。

 先日、日本に移住してかなりの年数が経つ新華僑経営者たちと一緒に食事をしていて、話題が夏休みの航空券に移り、みなの嘆きを聞かされる羽目となった。東京・上海間のエアチケット代がかなり高くなり、しかもなかなか席が取れない。「留学生だった10数年前の値段になった」と表現する人までいた。

  原因の一つは、中国からの観光客が多いからだと言われている。翌日、転勤の挨拶に来られた航空会社の関係者に確かめ、話が本当だと分かった。

 観光庁の発表では、中国人向けの個人観光ビザの発給要件を緩和した7月に入って、発給件数が前年同期の6.6倍のペースで増えているという。さらに、記者会見に臨んだ溝畑観光庁長官は、日本を訪れる中国人観光客数をさらに増やすため、発給要件をもっと緩くしたいとの考えも示したそうだ。

 どうやら日本の観光立国の意気込みは本物のようである。どんどん海外旅行に出る中国人観光客を見て、日本はようやく大きなビジネスチャンスととらえ始めたのだ。

 しかし、7月30日付の「朝日新聞」を読んで目が点になった。紙面には、成田空港とその地元の中国人観光客誘致の努力を報じる記事が掲載されているが、成田空港に実証実験が始まったテレビ電話のサービスを報道する写真も載っている。写真に写った中国語の案内を読んで、私はびっくりした。

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莫邦富(モー・バンフ) [作家・ジャーナリスト]

1953年、上海市生まれ。85年に来日。『蛇頭』、『「中国全省を読む」事典』、翻訳書『ノーと言える中国』がベストセラーに。そのほかにも『日中はなぜわかり合えないのか』、『これは私が愛した日本なのか』、『新華僑』、『鯛と羊』など著書多数。


莫邦富の中国ビジネスおどろき新発見

地方都市の勃興、ものづくりの精度向上、環境や社会貢献への関心の高まり…中国は今大きく変わりつつある。先入観を引きずったままだと、日本企業はどんどん中国市場から脱落しかねない。色眼鏡を外し、中国ビジネスの変化に改めて目を凝らす必要がある。道案内人は日中を行き来する中国人作家・ジャーナリストの莫邦富氏。日本ではあまり報道されない「今は小さくとも大きな潮流となりうる」新発見を毎週お届けしよう。

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