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最高のリーダーは何もしない:内向型人間が最強のチームをつくる!
【第34回】 2016年5月10日
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藤沢久美 [シンクタンク・ソフィアバンク代表]

撤退か? 我慢か?
リーダーに必要な「粘り」とは?
ロート製薬会長・山田邦雄氏に聞く!(最終回)

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創業117年の歴史を持つロート製薬の山田邦雄氏(代表取締役会長兼CEO)と、1000人以上のトップリーダーを取材し、最新刊『最高のリーダーは何もしない』が早くも4万部突破と好調な藤沢久美氏による対談。

社員の自由な「挑戦」を推奨する山田氏は「失敗」についてどう考えているのか? また、挑戦を下支えする「粘り強さ」についての、独自の考え方とは? 自律的に動く組織をつくるためのリーダーシップ対談、いよいよ最終回!
(撮影/宇佐見利明 構成/高橋晴美 聞き手/藤田悠)

難しいから「やる意味」がある

藤沢久美(以下、藤沢)】ロート製薬さんといえば「メンソレータム」も有名です。1975年にメンソレータム社の商標使用専用権を取得、88年にメンソレータム社を買収されましたね。時代、時代で必要なものを着々と揃えられてきたという印象を受けます。

山田 邦雄(やまだ・くにお)ロート製薬株式会社代表取締役会長兼CEO(最高経営責任者)
1956年、大阪府生まれ。東京大学理学部卒業。慶應ビジネススクールMBA(経営学修士)取得。
1980年、ロート製薬に入社。営業職、マーケティングを経て、1991年、取締役就任。1992年に専務、1996年に副社長、1999年に社長を経て、2009年6月から現職。
オープンオフィス、役職ではなく「~さん」という呼称など、ロート製薬の社内風土改革を行う。現在も会社の事業を超えて、新たな社会貢献の取り組みに力を入れる。

山田邦雄(以下、山田)】それが海外進出の足掛かりになりました。そういう意味ではラッキーというか、なんというか、「やれ!」という風が吹いてきたように思います。

藤沢】山田さんが先頭に立って戦略をつくって「次はこれだ!」みたいな感じではないのですね。

山田】そうですね。うちの会社は「売上倍増!」とか、そういうガツガツ感はないですね。もう少しガツガツしてもいいかなと思うときもありますが(笑)。

藤沢】前回、経営理念として「7つの宣誓」について伺った際にも言及されましたが、新CI(コーポレート・アイデンティティ)として、「NEVER SAY NEVER」という言葉を掲げていらっしゃいますね。社史の冒頭にも、「難しいからやる意味がある」とありました。これだけを見ると、「なんだか大変そうな会社だ」という印象を持ちそうになりますが……。

山田】「NEVER SAY NEVER」はロートに流れるDNAを表す言葉です。「人がやらないことをやる」という挑戦心、「難しいからこそあえてやる」という精神で、ロートの歴史はつくられてきた。「それをこれからも続けていきましょうね」ということです。

「『肩の力を抜いていこう』と意識的に呼びかけています」(山田氏)

藤沢】一方で、御社では「こうしなさい、ああしなさい」という押し付けがなくて、自由な雰囲気の中で、ゆるやかにいろんなものが生まれているという印象を受けます。大ヒットしているスキンケア商品の「肌ラボ」も、入社1年目の社員さんが企画したのだとか……。これは風通しのいい組織だからこその成功事例だと思います。

山田】ええ、基本的には、ゆるーくやっていますね。

藤沢】ゆるーいけれど、社員の方々が羽目を外さないのは、なぜですか?

山田】うちはもともとが製薬会社ですから、薬事法をはじめとして、何重にも管理されたシステムの中で仕事をしている。だから本来は、どうしてもおカタい会社になりがちなんですよ。だからこそ逆に、僕としては「肩の力を抜いて柔軟に行こう!」と呼びかけることをかなり意識しています。それでもやっぱり、根が真面目な人がうちの社員には多いですね。

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藤沢久美 [シンクタンク・ソフィアバンク代表]

(ふじさわ・くみ)大学卒業後、国内外の投資運用会社勤務を経て、1996年に日本初の投資信託評価会社を起業。同社を世界的格付け会社スタンダード&プアーズに売却後、2000年にシンクタンク・ソフィアバンクの設立に参画。2013年、代表に就任。そのほか、静岡銀行、豊田通商などの企業の社外取締役、文部科学省参与、各種省庁審議会の委員などを務める。
2007年、ダボス会議(世界経済フォーラム主宰)「ヤング・グローバル・リーダー」、翌年には「グローバル・アジェンダ・カウンシル」メンバーに選出され、世界の首脳・経営者とも交流する機会を得ている。
テレビ番組「21世紀ビジネス塾」(NHK教育)キャスターを経験後、ネットラジオ「藤沢久美の社長Talk」パーソナリティとして、15年以上にわたり1000人を超えるトップリーダーに取材。大手からベンチャーまで、成長企業のリーダーたちに学ぶ「リーダー観察」をライフワークとしている。
著書に『なぜ、川崎モデルは成功したのか?』(実業之日本社)、『なぜ、御用聞きビジネスが伸びているのか』(ダイヤモンド社)など多数。
Facebook:
https://www.facebook.com/kumi.fujisawa.official


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