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莫邦富の中国ビジネスおどろき新発見

観光立国の名に恥じぬインフラ整備を成田空港に注文したい

莫 邦富 [作家・ジャーナリスト]
【第14回】 2010年8月12日
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 先週、このコラムで成田空港にある、中国語になっていない中国語案内に焦点を当てて、その改善を求めた。

 コラムは反響を呼び、さまざまな電子媒体に転載された。長年、日中交流に従事している方から、「灯台下暗しと申しますが、まったく、今まで誰も指摘しなかったのが不思議なくらいです」と指摘している。

 実際に行動を起こした読者もいらっしゃった。

 神奈川県平塚市在住の読者K氏が、成田空港ホームページへアクセスして、記事の存在を伝えたうえで、それを読んで即座に行動を起こしてほしい、日本人の外国語に対する対応をもっと勉強してくださいといった内容の書き込みを残した。

 その指摘を受けた成田国際空港株式会社(NAA)経営計画部広報室も、「中国語の誤記につきましては、既に修正作業を進めており今月10日(火)には完了する見込みでございます。今後このようなことがないよう確認作業を徹底して参ります。」とK氏に返信している。

 その意味では、成田空港の外国語表記問題はおそらく解決しただろうと思う。成田空港側の文面からすると、K氏が指摘する前に、すでにコラムの内容に気付き、修正作業を進めているらしい。その行動力と対応のスピードは評価していいと思う。

 ただ、言われてから行動を起こすのでは受身すぎるのではないか。観光立国を目指す日本にとって、成田空港を含め、空港はまさにその最前線である。最前線に身を置く緊張感を常にもってもらいたい。常に消費者(成田空港場合は外国人観光客を含む空港利用者)の立場に立って自らの仕事を考える姿勢と視点と問題意識が必要だ。

 成田空港に対する不満と言えば、ほかにもたくさんある。その一つは到着階のカートだ。

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莫邦富(モー・バンフ) [作家・ジャーナリスト]

1953年、上海市生まれ。85年に来日。『蛇頭』、『「中国全省を読む」事典』、翻訳書『ノーと言える中国』がベストセラーに。そのほかにも『日中はなぜわかり合えないのか』、『これは私が愛した日本なのか』、『新華僑』、『鯛と羊』など著書多数。


莫邦富の中国ビジネスおどろき新発見

地方都市の勃興、ものづくりの精度向上、環境や社会貢献への関心の高まり…中国は今大きく変わりつつある。先入観を引きずったままだと、日本企業はどんどん中国市場から脱落しかねない。色眼鏡を外し、中国ビジネスの変化に改めて目を凝らす必要がある。道案内人は日中を行き来する中国人作家・ジャーナリストの莫邦富氏。日本ではあまり報道されない「今は小さくとも大きな潮流となりうる」新発見を毎週お届けしよう。

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