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不動産王トランプ、“名義貸し”で荒稼ぎする錬金術を初公開!

週刊ダイヤモンド編集部
2016年5月7日
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全世界から非難を浴びるトランプ氏は、不動産業でのし上がり、莫大な資産を築いた成功者でもある。波乱に満ちた半生と、「不動産王」としてのビジネスの実態を明らかにしよう。

超エリート? 反知性主義者?
諸説飛び交うトランプ氏の正体

トランプ氏の本業は不動産業だ Photo by Keiko Hiromi

 「ローレンス、僕は発表するよ」──。2015年6月、富豪の慈善事業家で、ドナルド・トランプ氏とは退役軍人の支援事業で付き合いのあるローレンス・ポープさん(82歳)は、ニューヨークにある彼のオフィスに呼ばれ、こう告げられた。「何を発表するの?」「大統領選挙に出るんだよ」。

 数日後、トランプ氏の記者会見を見るまで半信半疑だったというポープさん。「ビジネスマンとしての彼は、ジーニアス。天才よ。世界には今、彼のように交渉に長けた人材が必要なの」。

 暴言や髪形ばかりが注目されるトランプ氏だが、本業は不動産開発だ。父フレッド・トランプ氏はニューヨークでの中所得層への住宅供給事業で、一代で会社を築き上げた、堅実な人物だった。

 その次男たるトランプ氏は、幼少時はいたずらばかりの悪ガキで、現在をほうふつとさせる。だが実は、米国の超名門であるペンシルベニア大学ウォートン校で学位を取得した、れっきとした米国型エリートなのだ。

 当初は父の下で不動産開発を学ぶが物足りなかったようで、ニューヨーク5番街、ティファニー横の「トランプタワー」に代表される、内装が金ピカのド派手なビルやリゾートホテル、カジノ経営と国内外に事業を拡大した。

 総資産は、本人の選挙陣営は100億ドル(約1兆1100億円)超と公表したが、米「フォーブス」誌は45億ドルと報じている。

 トランプ氏のビジネスが絶頂期だった1988年、テレビ東京の番組の取材で本人にインタビューした国際経営コンサルタントの植山周一郎氏は、演説で毒を吐く昨今のトランプ氏とは全く異なる印象を持った。

 42歳の誕生日を控え、190センチメートル近い長身で、当時の体形はスマートだった。高ぶることなく理路整然と、自身のビジネスを語る。「なぜ、アラブの海を通る日本のタンカーを米軍が守らないといけないのか」といった持論を説くも、「日本人は非常に賢く、尊敬する」と笑顔で繰り返し、植山氏や、バブル絶頂期だった当時の日本への配慮を欠かさない。

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