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「引きこもり」するオトナたち

元2ちゃんねる管理人ひろゆき氏との対談で芽生えた
「外に出ない=ダメな人」という固定観念と
コミュニケーション至上主義社会への疑問

池上正樹 [ジャーナリスト]
【第33回】

 8月24日夜、『ニコニコ動画』というインターネットメディアに生出演。元2ちゃんねる管理人で、ニコニコ動画を運営する「ニワンゴ」取締役の西村博之(ひろゆき)氏と「ひきこもり社会日本~非モテからリア充へ~」というテーマで対談した。

 これまでテレビには何度か出たことがあったものの、こうしたインタラクティブにユーザーの反応がわかるネット動画に出るのは、初めての体験。要領がよくわかっていない上に、相手が質問上手な“ネット界のカリスマ的存在”だと事前に聞かされていたので、正直言って、とても緊張した。

 ひろゆき氏との生トークの模様は、時折話を脱線させながらも、予定の1時間を上回る1時間30分余りにわたって中継。当日は、スタッフの予想をはるかに超えて、1万9000人近くもの人が番組を視聴し、盛り上がり?を見せた。

「外出しないのはダメなことか」
“家に居ること”も選択肢であるべき

 とくに興味深かったのは、ひろゆき氏の中にも“引きこもり”の人たちに近い心性を感じられたこと。そして、大学の心理学科を卒業しているだけに、よく勉強しているというか、彼らの気持ちを非常に理解できていて、的確で新鮮なメッセージを視聴者に発信していたことだ。

 ひろゆき氏はまず「なぜ人は外出しなければいけないのか?」という視聴者からのコメントを紹介。

 「外出しないから、あなたは引きこもりですって、(外出しないことが)悪いことのように言われている気がしている。外出しなければいけないの?って思った時点で、ダメなヤツだと言われたら、しゃーないかな」
と指摘する。

 確かに、「外に出ないのはダメな人なのか?」と、誰かが言っているわけではない。しかし、実際、多くの人は、毎朝、出勤して仕事をしなければ…」といった規範性のようなものを刷り込まれている。そのことが「昼間からブラブラしていることを近所には知られたくない」という強迫観念につながり、何となく外に出なければ…という動機の1つになっているのかもしれない。

 ひろゆき氏は、こう持論を展開する。

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池上正樹 [ジャーナリスト]

通信社などの勤務を経て、フリーのジャーナリストに。主に「心」や「街」を追いかける。1997年から日本の「ひきこもり」界隈を取材。東日本大震災直後、被災地に入り、ひきこもる人たちがどう行動したのかを調査。著書は『ひきこもる女性たち』(ベスト新書)、『大人のひきこもり』(講談社現代新書)、『下流中年』(SB新書/共著)、『ダメダメな人生を変えたいM君と生活保護』(ポプラ新書)、『あのとき、大川小学校で何が起きたのか』(青志社)など多数。TVやラジオにも多数出演。厚労省の全国KHJ家族会事業委員、東京都町田市「ひきこもり」ネットワーク専門部会委員なども務める。YAHOO!ニュース個人オーサー『僕の細道』

 


「引きこもり」するオトナたち

「会社に行けない」「働けない」――家に引きこもる大人たちが増加し続けている。彼らはなぜ「引きこもり」するようになってしまったのか。理由とそうさせた社会的背景、そして苦悩を追う。

「「引きこもり」するオトナたち」

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