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絶対内定
【第33回】 2016年6月3日
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熊谷智宏 [我究館館長]

新卒社員の3割は人事が「神対応」しても辞める

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3年で3割の新卒社員が辞める。厚生労働省が2015年10月に発表した調査では、大卒社員のうち、新卒で3年以内に会社を辞めた人の割合(離職率)は32.3%。

この数字は今に始まったことではなく、1990年代半ばから約20年間、それほど変わっていない。

今は「売り手市場」のため、企業側も学生を確保するべく相当な努力をしている。インターンシップなどの就業体験もそうだ。それでも3割は辞めていく。なぜなのか。採用担当者が抱える「今どきのジレンマ」についてお伝えしたい。

企業が頭を抱える入社3年未満の離職。なぜ、彼らは辞めていくのか? Photo:sharaku1216-Fotolia.com

「せめて、辞めても嫌いにならないで」

 「入社後に『こんなはずじゃなかった』と辞めていく人が後を絶ちません。みんな会社を嫌いになって辞めていくので、せめて『辞めても好きな会社』を目指しているくらいです」

 そう話すのは、広告代理店で採用担当人事を務める男性だ。

 2017卒の面接が解禁となり、2018卒のインターンシップ情報が公開された6月。各社の人事担当者はそれこそ寝る間もないほどに忙しく採用活動に奔走している。

 相当な苦労の末に、採用した学生たち。しかし、残念なことに、毎年「3年で3割」が辞めていく。採用コストや入社後の育成費用を考えると、企業にとっては大きな損失だ。

 「こんなはずじゃなかった」を解消するべく、就業体験という形でインターンシップを積極的に行う企業もある。だが、それでも「3年で3割」問題は、一向に解消する気配はない。なぜなのか。

 この問題の一番大きな原因は、新卒採用のプロセスで「企業が学生に見せている姿」と「本来の姿」とのギャップにあるのではないか。今回は、ギャップが生まれてしまう背景を、人事の生の声とともに説明していきたい。

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熊谷智宏(くまがい・ともひろ) [我究館館長]

我究館館長。横浜国立大学を卒業後、(株)リクルートに入社。2009年、(株)ジャパンビジネスラボに参画。
現在までに2500人を超える大学生や社会人のキャリアデザイン、就職や転職、キャリアチェンジのサポートをしてきた。
難関企業への就・転職の成功だけなく、MBA留学、医学部編入、起業、資格取得のサポートなど、幅広い領域の支援で圧倒的な実績を出している。また、国内外の大学での講演や、執筆活動も積極的に行っている。
著書に『絶対内定2016』シリーズがある。

【キャリアデザインスクール・我究館】http://www.gakyukan.net/
心から納得のいくキャリアの描き方と実現をサポートする就職・転職コーチングスクール。1992年の創立以来、20年以上にわたり全業界に7200名の人材を輩出。
日本を代表するコーチ陣が、就職、転職、ロースクールや医学部進学、MBA留学、資格取得等、次の成長機会を模索し、その実現に悩む人々をバックアップしている。


絶対内定

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