ダイヤモンド社より発売され、早くも増刷が決まった『外資系エリートがすでに始めているヨガの習慣』よりその一部を抜粋してお届けする。
心を変えるには、体から変えること。
ヨガを実践することであなたの身には、さまざまな「いいこと」が起こる。
たとえば、あなたはこんな症状に見舞われてはいないだろうか?
・なぜだかやる気がわかない
・好きなものに興味がなくなった
・イライラしてキレやすい
・午前中、だるくて気合いが入らない
・夜遅くに寝ても、朝早くに目が覚める
そんな症状が続いているようなら、要注意。その状態が長く続くと、心のエネルギーはどんどん消耗され、うつ状態になってしまうかもしれない。
うつ病の原因のひとつと言われているのが、セロトニン不足だ。ストレスでセロトニンは不足するので、日々最前線で戦い続けているビジネスマンはうつ状態になりやすいのだろう。
抗うつ剤は、セロトニンを増やすことで、やる気や意欲を高める効果がある。しかし、再発したり副作用が出たり、なかなかうまくいかないことも多い。
ヨガのメッカであるインドのベナレス・ヒンドゥー大学の研究では、3〜6ヵ月間ヨガをすると、うつ病が軽減されるとわかった。
ヨガを行なったグループと、抗うつ剤による治療を受けたグループでは、神経伝達物質の濃度が同じように改善されたという。
また、両グループとも、ストレスを軽減させる「セロトニン」が著しく増加。ストレスホルモンである「コルチゾール」は減少した。つまり、薬物治療と同じような効果がヨガで得られたのだ。
セロトニンは「幸せ物質」とも呼ばれ、セロトニンが多いとポジティブで安定した状態になる。セロトニンが不足するとキレやすくなり、気持ちが落ち込みがちになり、集中できなくなるなどの症状が出る。
心と体はつながっているとお話しした。体を変えようとせず、心だけを変えようとすると薬などに頼らざるをえなくなる。
心を変えるためには、心を直接変えようとするのではなく、体から変えていくことが有効なのだ。