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ビジネスにいちばん使える会計の話
【第9回】 2016年6月24日
著者・コラム紹介バックナンバー
安本隆晴

商品の値引きはいくらまで許されるのか?

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会計の勘所を押さえているかどうかでビジネスの成果は大きく変わります。では、経理や財務に携わらない私たちが会計思考を身につけるには何を学ぶべきか。ユニクロの成長を25年間支えてきた会計の超プロ・安本隆晴氏が、最新刊『新入社員から社長まで ビジネスにいちばん使える会計の本』の内容をもとにやさしく教えます。

値引率の表を作って計算してみる

 売上を増やすためには、適正な原価をかけてお客様が喜ぶ商品を作り、販管費をかけてうまく売る必要があります。売上高から売上原価と販管費を差し引いて営業利益が出ればよいのですが、そうでなければ赤字となり、お金が回らなくなります。どんな商品にも鮮度があるので、売り切るためには値引きが必要なこともあります。

 では、商品の値引きはいくらまで許されるのでしょうか?

 商品の売値が、売上原価と販管費を引いてある程度の営業利益が出るような金額、つまり、この連載の第7回で述べたマークアップされた金額に設定されていれば、営業利益がゼロになるような金額までの値引きは許されるでしょう。しかし、それを超えて値引くと赤字になります。値引きを検討するときは、図表1のような表を作るとわかりやすいと思います。

 表からもおわかりのように、この例では営業利益がゼロになるのは25%の値引きで、限界利益がゼロになるのは50%の値引きです。どこまでの営業損失を覚悟して値引いてでも売り切るか、難しい判断ですね。

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ビジネスで成功する人は自分なりの「会計思考」ができていて、会計の勘所を身につけています。経理や財務などに携わらなければ、会計学と直接つながりがない会計思考だけで十分なのです。この連載では、ユニクロ、アスクルなどの成長を支え続けてきた安本氏が、新入社員から社長まで、ビジネスの成果を高めるために知っておきたい会計の勘所をやさしく教えます。
 

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