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医療ジャーナリスト 木原洋美「夫が知らない 妻のココロとカラダの悩み」

あそこに白髪が生えても、あなた優しくしてくれる?

木原洋美 [医療ジャーナリスト]
【第1回】 2016年6月10日
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長年連れ添った妻やパートナーが突然キレる要因は何か。なぜ、いつも不機嫌なのか。実はそれ、女性特有のカラダの不調や悩みに起因することが多いのです。医療ジャーナリスト木原洋美さんの新連載「夫が知らない 妻のココロとカラダの悩み」では、しばしば男女間、夫婦間に深いミゾを生じさせる女性特有の病気・体の不調について、実際の具体例を挙げて解説していきます(隔週で掲載予定)。

週に一度の営みの最中に
思いがけない夫の声

 「うわっ!」

 夫郁夫さん(仮名・31歳)の大げさな声で、弥生さん(仮名・33歳)は夢心地から引き戻された。週に一度の営みの最中だというのに。一体何が起きたのか?

 「弥生おまえ、あそこに白髪があるぞ。へっ(苦笑)、おばさんだな……ごめん、俺萎えちゃった」

 ぼそぼそつぶやくと、郁夫さんはくるりと背中を向け、寝てしまった。

 途中で放置された格好の弥生さんは、広げた両足の真ん中で、黒々とした茂みの中にくっきりと主張する白髪を、呆然と見下ろすしかなかった。

 (たった1本なのに。たかが白髪じゃないの?)

 泣きたいような気がしたが、それも間抜けな感じがして、自分も居住まいを正し、寝ることにする。

夫の背中が遠く見えた後
ママ友同士の会話

 夫の背中が悲しいほど遠く見えた。

 「…というわけでしくじっちゃったの。ちゃんとチェックしておけばよかったよ~」

 後日、ママ友の飲み会で、弥生さんはこのことを笑い話のように披露した。でも正直みんな笑えない。

 「失礼な奴、ぶん殴っちゃえばよかったのに」

 「やっぱり日頃から暗くしていたほうがいいよね。いつ生えるかわからないから」

 「危機管理だね~」

 「30代でもう白髪って、早くない?」

 「抜くと増えるのかな?」

 「いっそ全部脱毛しちゃおうかなぁ」

 「私は毛があんまりないから(笑)、染めるしかないかも」

 「でも、染めたら肌荒れしそう」

 「そもそもみんな、陰毛の白髪チェックなんかしてるの?」

 「ヤダッ、陰毛って呼び方、なんか生々しい(笑)」

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木原洋美 [医療ジャーナリスト]

きはら・ひろみ/宮城県石巻市の漁村で生まれ、岩手県の山村で幼少期を過ごし、宮城県の穀倉地帯で少女時代を送る。明治学院大学在学中にコピーライターとして働き始め、20代後半で独立してフリーランスに。西武セゾングループ、松坂屋、東京電力、全労済、エーザイ等々、ファッション、流通、環境保全から医療まで、幅広い分野のPRに関わる。2000年以降は軸足を医療分野にシフト。「常に問題意識と当事者感覚を大切に取材し、よ~く咀嚼した自分の言葉で伝え、現場と患者の架け橋になる」をモットーに、「ドクターズガイド」(時事通信社)「週刊現代 日本が誇るトップドクターが明かす(シリーズ)」(講談社)「ダイヤモンドQ」(ダイヤモンド社)「JQR Medical」(インテグラル)等で、企画・取材・執筆を深く、楽しく手掛けてきた。2012年、あたらす株式会社設立(代表取締役)。2014年、一般社団法人 森のマルシェ設立(代表理事)。森のマルシェでは、「木を遣うことが森を守ります」の理念を掲げ、国産材の樽で仕込む日本ワインやバルサミコ酢の開発等、国産材の需要を開拓する事業に取り組んでいる。


医療ジャーナリスト 木原洋美「夫が知らない 妻のココロとカラダの悩み」

長年連れ添った妻やパートナーが突然キレる要因は何か。なぜ、いつも不機嫌なのか。女性特有のカラダの不調や悩みに起因することが多い。しばしば男女間、夫婦間に深いミゾを生じさせる女性特有の病気・体の不調について、実際の具体例を挙げて解説する。

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