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野茂の挑戦から16年。MLBは日本人選手にとって”近い世界”になったか

相沢光一 [スポーツライター]
【第121回】 2010年9月21日
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 現在のMLB最大の注目点は、イチローの10年連続200本安打達成なるか、である。

 連続最多記録は9年で、イチローが昨年達成して単独トップに立った。また、200安打達成最多回数は10回。60年代から80年代にかけて絶大な人気を誇ったピート・ローズがこの記録を持っている。イチローが今年200安打に到達すれば、回数でも最多記録に並ぶうえ「連続」がつく。

 「単打ばかりの安打記録なんて大したことない」などというアメリカ人も多いようだが、節目の10年連続ともなれば記録好きのファン気質から見て注目せざるをえないだろう。記録達成時には日本だけでなく米国でも賞賛の声が上がるはずだ(当のピート・ローズは自身の記録に追いつかれるのが気に入らないらしく、“イチローの記録は内野安打が27~28%もあるシーズンが多い”とイチャモンをつけているが)。

 9月20日現在、残り試合は13試合で達成まで7本。1試合1本ペースでいけば到達するのだから、イチローなら問題なくクリアできるはずだ。

 ところで、このイチローを除くと今年は総じて日本人メジャーリーガーの活躍のニュースを聞くことが少なかった。

 まず投手。メジャー1年目は15勝、2年目は18勝と期待通りの活躍を見せた松坂大輔(レッドソックス)も、4勝に終わった昨年に続いて今季も打ち込まれることが多く、現在9勝(データは9月20日現在・以下同)にとどまっている。6年契約5200万ドル(現在のレートで約44億円)という高額年俸から見ればもの足りない成績で、ファンからブーイングを受けることも少なくない状況だ。

 同じレッドソックスのセットアッパーとして活躍してきた岡島秀樹も今季は4勝3敗と勝星が先行しているものの防御率は5点近く、チームに貢献しているとは言い難い。

 川上憲伸(ブレーブス)に至っては1勝10敗という散々な成績。上原浩治(オリオールズ)はケガに泣かされたこともあって1勝止まりだし、メジャー挑戦1年目の五十嵐亮太(メッツ)も防御率8点台と打ち込まれている。なんとか戦力になっているのは10勝の黒田博樹(ドジャース)と9勝の高橋尚成(メッツ)くらいのものだ。

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相沢光一 [スポーツライター]

1956年埼玉県生まれ。野球、サッカーはもとより、マスコミに取り上げられる機会が少ないスポーツも地道に取材。そのためオリンピックイヤーは忙しくなる。著書にはアメリカンフットボールのチーム作りを描いた『勝利者』などがある。高校スポーツの競技別・県別ランキングをデータベース化したホームページも運営。 「高校スポーツウルトラランキング」


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