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モビリティ羅針盤~クルマ業界を俯瞰せよ 佃義夫

この夏過熱!多様化するオートキャンプを楽しむための基礎認識

佃 義夫 [佃モビリティ総研代表]
【第34回】 2016年7月15日
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夏と言えば、クルマでキャンプに出かける「オートキャンプ」シーズンの到来だ。ここにきて、一時停滞していたオートキャンプ人口が復活の兆しを見せている

 参議院選挙が終わり(首都、東京はポスト舛添の都知事選の成り行きが注目されるが)、いよいよ夏本番を迎える。夏といえば、クルマでキャンプに出かける「オートキャンプ」シーズンの到来だ。

 そんな中で日本RV協会が『キャンピングカー白書2016』、日本オートキャンプ協会が『オートキャンプ白書2016』を相次いで発表した。両白書から、昨今の日本のオートキャンプ事情を改めて考察してみた。

 日本RV協会の『キャンピングカー白書』は、同協会の会員であるキャンピングカーメーカーおよび販社103社を対象にアンケート調査を行い、キャンピングカー業界の動向とユーザーの現状の最新データを白書としてまとめたものである。

 それによると、昨年2015年のキャンピングカー全体の売上げは約357億円、前年比10.9%増と過去最高を記録したという。また、キャンピングカーの出荷台数別で最も伸びが大きかったのが軽自動車ベースの軽キャンピングカーで、前年比56.3%増を示したことが注目される。7月初旬に東京・ビッグサイトで開催された「東京キャンピングカーショー」でも、特に軽自動車ベースに人気が集まっていた。

 また、キャンピングカーユーザー調査では、キャンピングカー旅行の同行者で一番多いのが「夫婦2人で」(全体の62.9%)、次いで多いのが「子供を含めた家族」(28.3%)となり、ユーザー層の中心が「子連れのファミリー」から「子育ての終わった夫婦」に移行していると分析している。

 一方、日本オートキャンプ協会の『オートキャンプ白書』は、全国のキャンパー3920人を対象にキャンパーとキャンピング活動の実態を捉え、また全国のオートキャンプ場500ヵ所の経営者・支配人を対象にオートキャンプ場管理と運営の実態調査をまとめている。

 それによると、2015年のオートキャンプ参加人口(1年間に1回以上キャンプをした人数)は前年比3.8%増の810万人となり、12年ぶりに年間800万人台を回復した。日本オートキャンプ協会によると、昨年は夏のお盆休みやゴールデンウィーク、シルバーウィークと、オートキャンプのピーク時が比較的天候に恵まれたため参加人口が増えたとする。

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佃 義夫[佃モビリティ総研代表]

つくだ・よしお/1970年、創刊86周年(2014年2月時点)の歴史を持つ自動車産業日刊専門紙『日刊自動車新聞社』入社、編集局に配属。自動車販売(新車・中古車)・整備担当を皮切りに、部品・物流分野を広域において担当した後、国土交通省・経済産業省など管轄官庁記者クラブ、経団連記者クラブ(自工会分室)と、自動車産業を総合的に網羅し、専任担当記者としてのキャリアを積む。その後、該当編集局内における各分野のデスク・論説担当編集局次長を経て、出版局長として自動車産業オピニオン誌『Mobi21』を創刊。以降、取締役編集局長・常務・専務・代表取締役社長を歴任。45年間の社歴全域で編集・出版全体を担当、同社の「主筆」も務める。日刊自動車新聞社を退任後、2014年に「佃モビリティ総研」を立ち上げ、同総研代表となる。


モビリティ羅針盤~クルマ業界を俯瞰せよ 佃義夫

「自動車」から「モビリティ」の時代へ――。クルマ業界が変貌を遂げつつあるなか、しのぎを削る自動車各社。足もとで好調を続けるクルマ業界の将来性と課題とは、何だろうか。日本の自動車産業・クルマ社会をウオッチしてきた佃義夫が、これまでの経験を踏まえ、業界の今後の方向・日本のクルマ社会の行方・文化のありかたなどについて、幅広く掘り下げ提言していく。

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