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東京23区 データで分かる区の実力

江戸川区――「陸の孤島」と言われる水の街は、なぜ子どもの数が最も多い?

池田利道 [一般社団法人東京23区研究所 所長],小口達也 [一般社団法人東京23区研究所 上席研究員],東京23区研究所,フィルモア・アドバイザリー
【第22回】 2010年10月5日
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 東に江戸川、西に中川と荒川が流れる南北に長い江戸川区。ちなみに、西の境は荒川ではなく中川だ。

 旧中川と荒川に挟まれた平井は、荒川西岸ながら江戸川区である。住宅が密集する北部、住工混在の中部、共同住宅が多い南部で、街の表情が異なる。玄関口は、北部が小岩、中部が一之江、南部が葛西。そして最南部には、マグロが勇ましく回遊する水族園と大観覧車が人気の葛西臨海公園がある。東京を代表する行楽スポットの1つだ。

23区で一番子どもが多い区は、
お年寄りも一番元気な区?

 若い区――。それが江戸川区最大の特徴だ。区民の平均年齢は41.4歳。2位の中央区(42.5歳)に1歳以上の差をつけて、23区一の若さを誇る。若者が多い訳ではない。20~34歳のF1層、M1層の割合はともに18位で、下から数えた方が早い。

 では、なぜ平均年齢が低いのか。答えはズバリ、子どもが多いからだ。0~12歳の人口比率は9.0%。2位の練馬区が7.8%だから、圧倒的な第1位だ。13~19歳も1位は変わらない。

 ならば、なぜ子どもが多いのか? まず結婚が早い。平均初婚年齢は夫、妻とも最若。第2に「結婚しない人」が少ない。「結婚しない」シンボルゾーンである30代後半~40代前半となる女性の未婚率は最低だ。そして、子どもがいない夫婦の割合も23区中最低。これらの結果、1人の女性が生涯に産む子どもの数を示す合計特殊出生率は、23区で一番高い。

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話題の記事

池田利道 [一般社団法人東京23区研究所 所長]

一般社団法人東京23区研究所所長。東京大学都市工学科大学院修士修了。(財)東京都政調査会で東京の都市計画に携わった後、㈱マイカル総合研究所主席研究員として商業主導型まちづくりの企画・事業化に従事。その後、まちづくりコンサルタント会社の主宰を経て現職。

小口達也 [一般社団法人東京23区研究所 上席研究員]

一般社団法人東京23区研究所上席研究員。1978年より財団法人・東京都政調査会研究員、都市問題・自治体政策の研究に従事。87年より中央大学社会科学研究所・客員研究員、多摩地区の地域開発研究に従事。その後、フリーを経て現職。

フィルモア・アドバイザリー

2006年11月、海外機関投資家向けの独立系リサーチ会社として設立。現在は数値データのグラフ化・共有サイト「vizoo」、グラフ投稿サイト「Figit」の運営を行うほか、メディア向けにグラフを用いた特集記事等を配信。
フィルモア・アドバイザリー


東京23区 データで分かる区の実力

世界一の都市圏である東京。特にその中心となる23区は、データや知識を積み重ねると、それぞれの区が特徴や「区民性」を持ちながら、それぞれの土地に人やビジネスを惹きつけていることがわかる。そんな各区のデータを見ながら、歴史や周辺情報と共に、23区それぞれの特徴、「実力」を明らかにしていく。

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