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1秒で「気がきく人」がうまくいく
【第13回】 2016年7月27日
著者・コラム紹介バックナンバー
松澤萬紀 [日本ホスピタリティー・マナー研究所・代表]

言ってはいけないダメな「ニックネーム」→「大人としてのニックネーム」の使い方

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ANA客室乗務員12年。500万人のお客様から学んだ「気がきく人」の1秒の習慣。その業界でダントツの成果を上げている人に共通していたのは、ほんの「1秒」という時間の中で判断を下し、非常に「気がきく習慣」をいつも実行しているということです!

大人としての
「ニックネーム」の使い方


 私は数年前、「はなまるマーケット」(TBS系列)という朝のテレビ番組に、生出演させていただきました。

 打ち合わせ初日のことです。収録を数日後に控え、はじめての生出演で緊張していた私に、当時のディレクターのYさんはこうおっしゃいました。

「松澤さんは普段、何と呼ばれていますか?ニックネームは何ですか?」

 私が「親しい友人には、マッキーと呼ばれています」と答えると、Yさんは

「では、これからはマッキーと呼んでもいいですか?」

と微笑み、「私のことは、Yちゃんと呼んでください」と続けたのです。

 お互いが緊張していたら、いいアイデアは浮かびません。Yさんは、私の心の不安をくみ取り、なごませようとして、「名前の呼び方」を工夫してくださったのだと思います。

 実際、「Yちゃん」「マッキー」と呼び合うことで、そこから、心の距離が一気に縮むのを感じました。

 私は、学校とは違う、「大人としてのニックネームの使い方」があることをYさんに教えていただいたように思います。

 ニックネームで呼び合うことで、初対面の相手とも、心の距離を縮めることができるのですね。

 また、こんなこともありました。広告代理店の営業マン、Iさんのお宅で開かれたホームパーティーに、友だちにさそわれて招待されたときのことです。

 私は、このときはじめてIさんにお会いしたのですが、Iさんは、

「マッキー、このワインおいしいから飲んでみたら?」
「マッキーは、ここに座るといいよ」
「マッキー、仕事は順調?」

と、何度も「マッキー」と呼んでくださったのです。

 きっと、Iさんは、初対面で、心の距離を感じている私の気持ちを、察してくださったのでしょう。

 知り合いのいない私は、はじめこそ居心地の悪さを感じていましたが、「マッキー」と、何度も呼ばれるたびに、少しずつアウェー感を拭い取ることができました。

「マッキー」は、私にとって、いちばんなじみのある呼び名です。

 Iさんは、「どうすれば私の緊張をほぐすことができるのか」を考え、「マッキー」と呼んでくださったのです。

 私が「壁の花(会話の輪から外れている女性のこと)」にならなくて済んだのは、Iさんが親しみを込めて「マッキー」と呼んでくださったからです。

 ビジネスマナーの常識では、相手の名前を呼ぶとき「さん付け」や「役職名」で呼ぶことをすすめています。

ですが、たとえ初対面であっても、状況によっては、お互いに「ニックネーム」で呼び合うことが「おもてなし」につながることもあります。

 なぜなら、相手に対する親近感や信頼感は「呼び名」に顕著にあらわれるからです。

 大切なのは、「相手との心の距離を、いかに縮めるか?」ということだと思います。

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松澤萬紀(まつざわ・まき) [日本ホスピタリティー・マナー研究所・代表]

日本ホスピタリティー・マナー研究所・代表。幼少期よりCA(客室乗務員)に憧れ、8回目の試験で念願のCAに合格。ANA(全日空)のCAとして12年間勤務する。トータルフライトタイムは8585.8時間(地球370周分)。在職中に、「社内留学制度」に合格し、西オーストラリアに留学。現地学生とともに「ホスピタリティー」を学ぶ。ANA退社後は、ホスピタリティー・マナー講師、CS(顧客満足度)向上コンサルタントとして活動。関西人ならではのユーモラスな講義で、過去最多の年は、年間登壇回数200回以上。総受講者数は、2万人以上。リピート率は97%に達し、1年後の研修も決まっている。「礼法講師」資格、「日本メンタルヘルス協会公認心理カウンセラー」資格も持ち、「笑顔と思いやりからはじまるマナー」を、「3つのK(行動・気づき・心)」ですぐに行動化できることを目的とした人財育成を行う。「新入社員研修」「 管理職研修」「 接遇研修」などを中心に、幅広い層に対して豊富な研修実績を持つ。とくに「新入社員研修」に関しては定評があり、100%のリピート率をほこる。また、企業研修のみならず、高校、大学でも講座を行った経験があり、毎回、大好評を博している。また、読売テレビ「ミヤネ屋」、乃木坂46の番組である日本テレビ「NOGIBINGO! 5」・「news every.」、TBSテレビ「はなまるマーケット」、ラジオ「J-WAVE」などへの出演、毎日新聞にも掲載されるなど、メディアでも活躍中。著書に、11万部を突破した『100%好かれる1%の習慣』、『【図解】100%好かれる1%の習慣』があり、台湾や韓国でも、翻訳され、人気を博している。


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