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すべての女は、自由である。
【第8回】 2016年7月29日
著者・コラム紹介バックナンバー
経沢香保子 [株式会社カラーズ代表取締役社長]

モヤモヤは正の循環を作り出す、
素晴らしいエネルギー

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今回のテーマは、「モヤモヤやストレスとどう立ち向かっていけばいいか」について。本連載では、経沢香保子さんの新刊『すべての女は、自由である。』の内容をベースに、お伝えしていきます。
(構成・池田園子 撮影・Junko Yokoyama)

最初のモヤモヤをうまく理解すれば、
マイナスの衝動を押しとどめることができる

 

 

 「86歳男性が80歳男性と老人ホームで生活態度をめぐって口論の末、刺殺」
 「86歳の男性が73歳の男性の態度に我慢できず、塩酸らしき液体浴びせる」

 そんなニュースを知ったとき衝撃を受けた。近年、ちょっとしたトラブルが原因で勃発する、高齢者による傷害事件が増えているという。もちろんすべての高齢者がそうではないけれど。私はこれまで、高齢者ほど人生を達観し、広い心で出来事を受け入れられるという印象を持っていた。

 報道番組でコメンテーターの仕事をしているとき、とくに高齢者の犯罪が増えている理由には、「パートナーに先立たれるなどして孤独な状態が続くと、自分の考えに過度に固執し、客観性を失ってしまう。また、どうにもならない自らの不幸を無意識のうちに他人のせいにし、最悪の場合、罪を犯してしまう。思考が凝り固まると、自分が加害者であるにもかかわらず、被害者意識を持つようにもなるのだ」。そんな解説を聞いた。

 まるで、小さなテロのようだと感じた。自分の不幸は相手のせいだから、制裁を加えてもいい、攻撃してもいい、という理屈が成り立つわけがない。とくに失うものがない人ほど走りやすい道なのかもしれないが、そもそも一体なぜそんな発想が生まれてしまうのか。

 きっと最初は、些細なことだったのだと思う。なにか嫌なことがあって、不快な感情が湧き起こる。でも、その理由がわからない。いわゆるモヤモヤした状態になるのだろう。次第に、モヤモヤが自分の心全体を襲い、感情をうまくコントロールできなくなる。人間は感情を調整できなくなると、衝動的な行動に走ってしまうと聞いたことがある。

 だから、本来はモヤモヤが生まれたタイミングで、どうするのかがカギになる。もちろんすべてがスッキリ解決できる問題ではないけれど、モヤモヤの理由やストレスを、言葉で表現できればいいのだと思う。言語化できないからモヤモヤしているのであって、それを落ち着いて見つめ、書き出す過程で、自分の置かれた状況を冷静に分析できるし、物事を客観的に見られるようにもなる。

最初のモヤモヤをうまく理解すれば、マイナスの衝動を押しとどめることができる。その結果、対人関係においても、自分の気持ちやうまくいかない理由を表現することで、相手と円滑にコミュニケーションを図り、トラブルが起きても沈静化させられる。

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経沢香保子(つねざわ・かほこ) [株式会社カラーズ代表取締役社長]

株式会社カラーズ代表取締役社長。 桜蔭高校・慶應義塾大学卒業。リクルート、楽天を経て26歳の時に自宅でトレンダーズを設立し、2012年、当時女性最年少で東証マザーズ上場。2014年に再びカラーズを創業し、「日本にベビーシッターの文化」を広め、女性が輝く社会を実現するべく、1時間1000円〜即日手配も可能な安全・安心のオンラインベビーシッターサービス「キッズライン」(https://kidsline.me/)を運営中。 著書に、『自分の会社をつくるということ』(ダイヤモンド社)などがある。 日々の発信:https://note.mu/kahoko_tsunezawa Facebook:https://facebook.com/kahokotsunezawa Twitter:https://twitter.com/KahokoTsunezawa


すべての女は、自由である。

書籍『すべての女は、自由である。』でも書いていただきました「自分らしい人生のつくり方」「自分の心と徹底的に向き合う方法」「心地よい人間関係をつくる方法」などについて、本連載でも伝えていただきたいと思います。

「すべての女は、自由である。」

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