ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
中国フロンティア 開拓使

熊本の小さな飲食店「味千ラーメン」は
なぜ中国で一番有名な日本の外食チェーンになれたのか

――重光産業 代表取締役社長 重光克昭氏に聞く“成功のかくし味”

【第1回】 2010年10月15日
1
nextpage

経済発展著しい中国において、“日本の味”であるラーメンが人気を博している。なかでも人気を牽引しているのが、中国で450店舗を展開し、2010年に中国料理協会が発表した中国ファーストフード企業トップ50のなかで第4位に選ばれた「味千ラーメン」だ。今や、中国で最大の店舗数を展開している日本の外食チェーンである。

「味千ラーメン…?」と首をかしげる方もいらっしゃるかもしれない。それもそのはず。同社は中国でこそマクドナルドやケンタッキーと肩を並べるファーストフードチェーンであり、約1万人もの社員を抱えている。それに対して、日本の社員はわずか80名ほど。店舗も全国各地にあるとはいえ、その多くは熊本県を中心とした九州地区に集中しているため、日本人でも馴染みの薄い人が少なくないからだ。

では、熊本県の小さなラーメン屋だった味千ラーメンが、なぜ中国で大きな成功を収めることができたのだろうか。味千ラーメンを運営する重光産業の重光克昭社長に“成功のかくし味”を教えてもらった。(聞き手/ダイヤモンド・オンライン 林恭子)

あくまで主軸は日本
“消極的”な中国進出が功を奏す

――現在、中国では451店舗、世界で602店舗(2010年10月現在)を誇る味千ラーメンだが、そもそも中国へ進出することになったきっかけとは。

重光産業 重光克昭社長

 実は最初から「中国進出しよう」とか、海外戦略を強化しようと思っていたわけではないんですよ。日本経済の未来は暗いし、市場が飽和しているから、海外に活路を……という考えはありませんでした。

 日本をメインの市場に据えていたところに、たまたま海外から出店のオファーが来て、色々な方との出会いをきっかけに、香港の出店につながりました。それがうまくいったことによって、徐々に「経済発展しつつある中国本土へも出店しよう」という考え方になってきただけです。

 国内をメインにしながら、海外からのオファーに対応するというスタンスだったから、よかったのかもしれません。「国内がダメだから中国に活路を!」という考え方をしていたら、契約の内容や運営の方法も、今とは違っていたかもしれませんから。

最初の台湾進出は大失敗
信頼できるパートナーこそ成功の鍵

――今は中国で大成功を収められているが、それまでにはどのような失敗や挫折があったのか。

1
nextpage
関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事


中国フロンティア 開拓使

現在、多くの日本企業が中国での事業展開を行っているが、中国進出には日本とは全く違う苦労と苦悩が待ち構えている。一体どのようにしてその苦労と立ち向かい、活躍を果たしたのか。この連載では、中国進出にて成果を上げる日本企業を取り上げ、その秘訣を追う。

「中国フロンティア 開拓使」

⇒バックナンバー一覧