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床下点検のモーグル、癒し系のパロ…
大和ハウスがロボット事業に力を入れる訳

週刊ダイヤモンド編集部
2010年11月5日
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 「大和ハウスさんは、ロボット事業に本気なんですかね」と驚くのは、ある建設会社の幹部だ。

 驚くのも無理はない。10月下旬に大手住宅メーカーの大和ハウス工業が相次いで2件のロボット事業を公表したからだ。

住宅床下点検ロボットの「moogle(モーグル)」は自社開発した。

 1件は、自社開発した住宅床下点検ロボット「moogle(モーグル)」の運用開始であり、もう1件は、電子機器メーカーの知能システムが製造するセラピー用のアザラシ型「パロ」の販売開始だ。

 「モーグル」は、LED照明とカメラを備え、無限軌道(いわゆるキャタピラー)で走行する。定期点検やリフォーム前の検査時に、遠隔操作で床下を走らせ、配管状況や基礎部分のひび割れ、シロアリ被害の有無などをパソコン画面でリアルタイムに確認できるのが特徴。作業者が床下に腹ばいになって潜り込む必要がなく、点検作業が軽減できる。

 2006年から千葉工業大学と筑波大学との産学共同研究を実施、08年からは三菱電機特機システムと実用化に向けて研究してきた。11年4月1日から関東・中部・近畿地区で50台を配備する。

そもそもは産業技術総合研究所が開発した癒し系ロボットの「パロ」。

 もう一方の「パロ」は、タテゴトアザラシの赤ちゃんをモデルにしたぬいぐるみのようなロボットだ。その愛らしさに加え、呼びかけたり、なでたりすると反応し、コミュニケーションによって人を“癒す”。1993年から産業技術総合研究所がロボットによる“癒し効果”を目的に開発を開始。04年には知能システムがライセンスを得て、05年から販売しており、今回、11月から大和ハウスが新たな販売先として加わる格好である。

 大和ハウスのロボット事業は、08年にベンチャー企業のサイバーダインと総代理店契約を結び、歩行が困難な人でも杖なしで歩けるようにする装着型自立歩行支援ロボット「ロボットスーツHAL」のリース販売を開始したのがきっかけだ。今期40カ所以上の医療・介護施設に約100台のHALを納入しており、今回の2つの案件が加わることで、3種のロボットを取り扱うことになる。

 なぜ、住宅メーカーである大和ハウスはロボット事業を行うのだろうか。

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